前回のあらすじと感想
実験場ともいえる箱庭の世界「この世」と、少子高齢化が進んだ遥かな未来「あの世」。主人公はこの世で暮らす杏。双子の姉であるアンはあの世で暮らしています。
5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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四つ神様の像が動き始めたことで不穏な事態を察するこの世の住民たち。蓮華はその様子をディスプレイで見ており、天音から「やるべきことを威厳を持って粛々と行えばよい」と言われます。
住民の不安のはけ口として殺されそうになりますが、蓮華の太占の結果により、解放されます。自分は助かるも、代わりに他の子供たちが犠牲になることを告げられる杏。
平太の祖父で知命(50歳になること)であの世へ行き肉体労働に従事していた平治は、自分のしていることに疑問を持ち、仲間の我次郎とともに何かを始めようとします。
囚われていた杏に文字というものの存在を教えられた平太は、杏の家の屋根板をめくり、残されていた文字の勉強をスタート。
5巻の最後、この世とあの世を行き来する和音が、周囲を見渡し若い人たちの姿が老人ばかりに変わる描写がありました。「瞳にうつるものが正しいとは限らない」というセリフから、あの世が少子高齢化の果てに、老化を克服して社会の停滞を招いたことを感じさせます。
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