前回のあらすじと感想
もう一人の姫路がいるパラレルワールドで、儀式を完了させたすべての黒幕である黒呂木零。世界が再創生されました。未来のつくねによって逃された、貴衣とつくね以外の人間がすべての消滅しました。
16巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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黒呂木零が支配する世界は、人間の負の感情がすべて排除された難の争いもない世界でした。生き残ったのは3人だけかと思われましたが、無六レイルと忍、みかのも間一髪逃げ延びていました。
世界を元に戻すため、再び儀式を行おうとする貴衣たち。黒呂木の世界で身を隠しながら、無六レイルに頼んで祭壇を作ってもらい、長い時間をかけて13人の魔法少女の子をもうけていくという遠大な企みでした。
祭壇のある山奥まで登山者がやってきて見つかってしまい、全人類を操る黒呂木に貴衣たちの生存が知られてしまいます。指をかざして隕石を落とし、貴衣たちを消滅させようとする黒呂木。
絶体絶命に思われた所で、つくねが自身の魔法に覚醒します。忍たちが見つけた世界のほころびから黒呂木のいる場所まで到達し、貴衣を媒介にして黒呂木の創り出した宇宙を消し去ります。
エピローグで明かされたつくねの魔法は、「記録を吸収し、新たに作り変える」という何でもありなシロモノ。媒介となった貴衣の犠牲によって、黒呂木の宇宙が書き換えられていました。黒呂木に至ることができたほころびは、儀式のために人工的に貴衣とつくねの子が生み出されていたからできたもの。愛し合った者同士の子でないと儀式は本来の力を発揮できないということがレイルの口から語られます。
つくねの何でもありな魔法の覚醒であっという間に決着が着いてしまいました。もう少し唐突に登場した黒呂木の過去を掘り下げたりしても良かったのかもしれませんが、話を膨らませすぎたのでここらで終わらせたかったというのが作者の本音なのかもしれません。あとがきでも「二度とこんな複雑なストーリーは描かねぇ!!」と語られていますし、魔法少女サイトの可愛い女の子が殺し合うマンガの方で本領発揮されるんでしょうか。
魔法少女・オブ・ジ・エンド 16 (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 佐藤健太郎
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2017/09/08
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