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煉獄ゲーム / 福原蓮士 / 北野弘務(1)-(6)、命を賭けた理不尽なゲームの果てに待っていた肩透かしオチ

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煉獄ゲーム(6) (ヤングマガジンコミックス)

理不尽な命を賭けたゲームを繰り返す系統のマンガ。雰囲気で最後まで読みましたが、結末まで行って、なかなかひどいマンガだったなという感想です。特にひどかったのが、中盤の「ビトレイアルゲーム」と「オールドメードデスゲーム」。そして、煉獄ゲームを支配する調律者たちの正体。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

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主人公の神木竜二は、ある日、突然「煉獄ゲーム」という理不尽な命を賭けたゲームに巻き込まれます。ゲームをクリアしていくうちに明らかになってきますが、腕に書かれた文字が死刑→終身刑→実刑→裁判→無罪と変わっていく全5回のゲーム。

ビトレイアルゲーム

3人で1チームになって、RPGのような世界で戦士・魔導士・武闘家・盗賊・狩人の中から職業を選び、「本物の裏切り者」を倒せばクリアとなります。なにがひどいって、

  • 魔導士の職業を誰も選んでいなければクリアできないのに、その説明が全く出てこないこと

  • 「本物の裏切り者」は鏡面のような敵の体に映った偽物の自分なのに、レイナが最初に攻撃するときにはちゃんと自身の姿が写っている

という2点。

オールドメードデスゲーム

9つのグループの中に潜む「ババ」のグループを見つけ出して、その職業を入力すればクリアとなるゲーム。毎ターン各チームは「アタック」で1グループの職業特定、「プロテクト」でババの攻撃を防御、「ダイレクトブレイク」でババかどうかを特定のどれかを選択します。ババは攻撃して全滅させるチームを1つ選択します。人狼の亜種といえるかもしれません。このゲームにもありえないくらいひどいところがあって、

  • ババのチームは、最初から他のチームと組んで名前を入れ替えて呼び合っていること。ババだった成瀬の行動原理が意味不明です。槇村に前のゲームでの恩があるからババという正体を明かしたと言っていました。職業もババかどうかも、アタックとダイレクトブレイクで同じ名前を指定して知ることができる時点で、まったく意味をなしていない竜二とレイナ限定のトリックになっちゃってます。

  • ババのチームの正体を知っているジローが、竜二とレイナと協力すれば即刻クリアになっていたこと

  • 賀三は、ババのチームから他のチームに移れば、即刻クリアになること。そんな知能はなかったという設定なのかもしれませんが。

調律者たちの正体

時間も歴史も違う世界を渡り歩く能力を持って生まれた調律者たちがたどり着いたのが終末の世界。すべての世界が辿り着く終焉を防ぐために、あらゆる世界に存在するアゾットと呼ばれる存在を倒す必要があるということでした。このアゾットを、その世界の人間が倒せるようにするために煉獄ゲームが必要だったと言いますが、そのことを最後まで説明せずにゲーム参加者をバカにし続けて、最後にクリアになってから真面目に語り始める理由が意味不明です。そういうルールなのかもしれませんけど。そして、調律者たちの正体がそれなら、途中で調律者同士で実徳がコータを殺した理由もまったくわかりません。

煉獄ゲーム(1) (ヤングマガジンコミックス)

煉獄ゲーム(1) (ヤングマガジンコミックス)

煉獄ゲーム(2) (ヤングマガジンコミックス)

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煉獄ゲーム(3) (ヤングマガジンコミックス)

煉獄ゲーム(3) (ヤングマガジンコミックス)

煉獄ゲーム(4) (ヤングマガジンコミックス)

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煉獄ゲーム(5) (ヤングマガジンコミックス)

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煉獄ゲーム(6) (ヤングマガジンコミックス)

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