巨大昆虫が襲ってくるパニックホラーマンガ。それなりに読ませます。虫嫌いの人はやめておいたほうがいいですね。表紙を見たら手に取らないでしょうけど。
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主人公である森宮順は、ひたすら巨大昆虫から逃げます。どっちかって言うとお兄さんの辰彦の方が主人公っぽい。最初はある化学工場の実験事故で、ペットボトルくらいの昆虫がでてくる(これでも十分キモくて怖いですが)程度でしたが、日を追うごとに昆虫が巨大化していきます。
最後は政府の陰謀っぽい雰囲気を醸し出しつつ巨大化した昆虫に手を負えなくなり、アメリカ軍の空爆によって昆虫を倒す。そんなお話です。
ちょっと詳細なあらすじ(ネタバレ注意)
テルバイド化学に務める森宮辰彦は、自分たちが散布したペレナドウイルスの影響を調べていました。予想を超えて昆虫が巨大化したことを確認した後、責任者の佐伯先生は「私が始めたんじゃない・・・」という言葉を残したあと首をつって自殺していました。
街には自衛隊が入ってきます。事情を知っている副大臣の指示によるものです。テルバイド化学が起こした微生物災害ということで、一体が封鎖され、住民は脱出が不可能となります。ここから封鎖された地域で徐々に巨大化した昆虫が現れ、住民に被害がでます。
自衛隊の装備はなぜか、これらの災害を予期していたかのような重装であり、昆虫対策用の音波発生装置なども準備されていました。辰彦は自分たちが実施していた実験に疑問を抱きます。
ペットサイズの昆虫に対しては応戦できていた自衛隊も、徐々に対応しきれないほどの車サイズ程度の巨大昆虫が現れ始め異常事態に気づき始めます。辰彦は、自衛隊と共にやってきた崎村から真実を突き止めます。
ペレナドウイルスは政府が開発した生物兵器でした。寄生する昆虫数世代限りで死滅するウイルスですが、その間に昆虫は爆発的に巨大化します。その影響を見るための実験をテルバイド化学の佐伯に委託していました。テルバイドで手に負えなくなることを見越して、自衛隊を突入させて事態を収めた後で、すべての責任をテルバイドに負わせ、自分たちはデータだけを回収する腹づもりでした。
ところが、昆虫の巨大化は手に負えないものになってきます。さらに、最後は辰彦が命をかけて弟の順に託した音声データにより自分たちの悪事が暴露され、すべての指示を下していた副大臣は最初の佐伯と同じく首をつって自殺します。
巨大昆虫マンガで思いつくのは七月鏡一、藤原芳秀先生によるBugsですね。ヤングサンデーでやってたやつです。今は続きのBUGS LANDがあります。こっちはよりハードに昆虫と戦う方です。こういったマンガが好きな方にはインセクツRだけでなく、Bugsもおすすめです。
- 作者: 七月鏡一,藤原芳秀
- 出版社/メーカー: 小学館
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