三宅乱丈先生が描く壮大なSFファンタジーサーガ。毎回巻末に語句の解説や世界設定の説明がありますが、なかなかに難解です。ただ、読んでる限りそんなことを気にせずとも、物語にぐいぐい引きこまれていきます。今最も面白いと私が感じているマンガの一つです。
- 作者: 三宅乱丈
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: コミック
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Kindle版はこちら→イムリ 15 ビームコミックス
2つの星、ルーンとマージ。ルーンは4000年前の戦争で凍りついています。戦争していたのは2つの種族「カーマ」と「イムリ」です。勝利したカーマは、凍りついた星を後にしてマージに移住しました。そして現在カーマが氷の解けたルーンに移住しつつある。と、ここまでが世界設定です。ただし、これには嘘があります。
カーマがイムリに勝利できたのは、力の弱い彼らには「すべてを疑い、他人を信じない」という性質があったからです。彩輪と呼ばれる心の力がすべてを支配する世界で、カーマはその彩輪の性質を研究し、「誘導」「促迫」「命令」の3つの位があることを見出しました。
イムリは、カーマよりも強力な彩輪を持ちますが、疑う心を持ちません。みんな双子で生まれてくるという種族で、双子はどれだけ距離が離れていてもお互いのみに起こったことを知ることができます。
イムリとして生まれながら、カーマに育てられたのが主人公のデュルク。カーマの支配を逃れ、イムリたちにカーマの技術を授けます。彼の存在は、いつかイムリを救うとされる伝説のイムリにそっくりでした。
14巻まででは、デュルクの双子の片割れであるミューバの周辺がにわかに熱くなって来ました。デュガロを信じているミューバですが、順調にイムリの兵器を体に宿していき、自分を始末しようとした兵士たちを殺します。未だに自分を殺す命令を出したのがデュガロであることに気づいていません。デュガロにとっては、自分が手塩にかけて育てた賢者の子供を、次の賢者に据えることがすべてです。
15巻のあらすじ(ネタバレ注意)
ミューバはカヴィドに促迫をかけ、自分を裏切っていないことを確かめます。トパロの下に向かい、促迫をかけて、道具とデュガロについて知っていることをすべて聞き出します。
促迫以上の彩輪を使って一気に逆転できるところが、この力の恐ろしさですね。そして、ミューバがどんどん情報を手に入れていきます。
デュルクは、ついにイムリ達に彩輪について教え始めましたね。ただし誘導までです。促迫を教えないことについて、ニコの怪しい視線がありました。そして、ニコの恋人らしき人登場。デュルク編はここまでで、見所はやはりミューバです。
トパロから抗体の知識も得てしまいます。そして、デュガロのもとに乗り込むミューバ。ここでもデュガロに丸め込まれてしまいます。「これは、お前を試すための試練だった」ってそれはないでしょw。
払拭をやどすミューバには命令が効きませんが、命令彩輪を宿すときには自らの彩輪を出した相手に預けるので、その時は無防備になります。コレを利用してミューバに命令彩輪を授けるといって、油断させますが、更に一転。ミューバの彩輪を無防備にする所で、命令彩輪に変えてしまいました。デュガロの命令も効きません。
いやーほんとこれからどうなっていくんでしょう。今度こそデュガロの命はないし、ミューバの独壇場が始まりそうです。
1巻の無料お試しがありますので、これまで読まれていない方は是非一度目を通して欲しいと思います。面白さに引き込まれるはずです。
- 作者: 三宅乱丈
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