ADAMASはジュエルマスターと呼ばれる宝石の力を使役する人たちが戦う物語です。スプリガンやARMSの皆川亮二先生の作品です。10巻を読みました。
これまでのあらすじ
主人公の流崎麗華はダイヤモンドのジュエルマスター。ダイヤモンド付きのカイザーナックルを武器に戦います。ダイヤモンドを持っていると他の宝石の力も引き出すことができる、とういうのが彼女の能力のようです。さまざまな依頼を受けて、ジュエルマスターの力を活かして解決していくのが基本ストーリー。そのなかで巨大な宝石シンジケートのボスであるジェネラル・ジンと敵対しますが、徐々に惹かれて行きます。
ジンのプロポーズを受けますが、その後ジンはニコライの襲撃を受けます。アレキサンドライトのジュエルマスターで絶大な力を持つジンですが、ニコライを含むジュエルマスター4人がかりでは対抗できませんでした。洗脳を拒み脳死を選びます。ニコライの能力は詳細はわかりませんがブラックダイヤモンドに込めた怨念で他人の脳に侵入するような力みたいです。
そもそもジンには幼馴染であるニコライを殺すことは出来なかったでしょうし、ニコライも最後はジンが自分たちを見捨てたわけではなかったと確信したようです。
ニコライの目的は、三賢人と呼ばれるジュエルマスターと同じく不老不死になることでした。長い寿命がなければ、彼の祖父が作ったウィルスングループが、200年の歴史を誇るヒーラ社に勝つだけの流通システムを創り上げることができないからです。
10巻のあらすじ
レイカの下に、ジンが送るはずだったダイヤのリングが届けられます。そのダイヤから彼の意思を感じたレイカは、ニコライを追いジンを探すたびに出ます。
空港では三賢人が揃い踏み。結局最初に出てきていた流崎パパ、溝口さんは物語の根幹に関わる重要人物でしたね。マリーはどうみてもマリー・アントワネットでした。この3人が三賢人と呼ばれるジュエルマスターになるまでが語られます。
三人とも望んで不老不死になったわけではなく、宝石の力を使いすぎて体が宝石と同じく朽ちない状態になってしまったんですね。呪いと表現していることから苦しみがうかがい知れます。マリーがずっと寝ているのは、余計な知識を得て記憶が風化しないようにするためでしたか。
流崎パパ、本名ラッキー・ロークの運命が最も数奇ですね。というか、彼のやったことがすべての元凶とも言えますね。ゴールドマスターで金脈を掘り当てる力です。娘を亡くした彼ですが、貧困と妬みをなくすためにヒーラ社をどんどん大きくした所で、戦争を引き起こしてしまいます。人間の欲望は限りが無いですからね。
3人で呪いを解くために、3000年以上生きるジュエルマスターラムセス2世に、すべての宝石の力を無効化するアダマンタイトの力の使い方の教えを請いにエジプトに向かいます。結局エジプトでニコライに捕らえられますが。
レイカ達3人は、ジンが入院していた病院に行きますが、そこに残されていたカルメンのメッセージ「王家の谷で待つ」を発見します。
次はエジプトにてニコライ達とレイカ達、三賢人が全員集合することになりますね。不老不死の謎も解けましたし、11巻がクライマックスですね。
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