今週のお題「アイス」
私の一番好きなアイスはなんと言っても赤城乳業のガツンとみかんです。我が家では「がつ美ちゃん」と呼ばれます。
さだやす先生の作品です。さだやす先生は、あの「なんと孫六」の作者さだやす圭先生を父に持ちます。なんと孫六は33年間、月刊少年マガジンで33年間続いた野球漫画です。余談ですけど、月刊少年マガジンって私が読み始めた時から、ずーっと同じマンガをやってる気がするんですよね。鉄拳チンミとか、修羅の門のことですけど。
肝心の王様たちのヴァイキングのヴァイキングは、現在のグーグルやフェイスブックなど、ITベンチャーにフォーカスしたマンガです。グーグルなんて本当に世界を征服していると言えますよね。グーグルを持っているのは2人、セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ。エリック・シュミットもオーナーといえなくも無いですが、どちらかといえば雇われ社長です。
とりあえず1巻を読んで見ました。メカAGさんがイチオシしていたんで、ずっと気になっていたんですよね。私もプログラマの端くれですし。
あらすじ(ネタバレ注意)
主人公の是枝一希は、ザッカーバーグも真っ青の社会不適合者*1。コンビニバイトも続きません。
もう一人の主人公、坂井大輔はエンジェル投資家で、DVD並行輸入会社の売却資金を元手にIT関連会社に投資しています。上場して彼が50億を手にしたところから物語はスタートしています。
坂井が投資した会社ヘッジホッグでは、金融会社にクラッキングした人物の痕跡を追っていました。残された暗号から、居場所を突き止めた坂井は、現場に行き是枝に出会います。そして是枝が天才ハッカーであることがわかると彼に投資しようとします。
ただ、是枝は何をしたいという願望もなく、ヘッジホッグでもチームワークを全く発揮できず天才ではありますが、全く使えません。そして、おもむろにクラッキングを繰り返します。それをみた坂井は、クラッキング被害を被っているゲーム会社を救うために、是枝に反撃するよう言います。最後はクラッカーのIPアドレスをつきとめ、自作ウイルスに感染させます。
1巻はなかなかどうして面白い。このあと、どう発展していくのか気になります。ITセキュリティの世界って、守るのと攻めるのはちがうように見えて、実際全くちがう作業なんですけど、携わる人は同じ人種なんですよね。ほんのわずかな嗜好の違いで、破壊する側と守る側に分かれます。
- 作者: さだやす,深見真
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: コミック
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Kindle版はこちら→王様達のヴァイキング(1) (ビッグコミックス)
*1:映画ソーシャルネットワークのせいでコミュニケーションが苦手なイメージがありそうですが、実際には饒舌でプレゼンも天才的なのがザッカーバーグです。ハッカーを典型的なナードに分類して大衆受けを狙うのが映画だと言ってしまえばそれまでですけど。