「大きく振りかぶって」は、ひぐちアサ先生の高校野球マンガ。野球マンガって、全然廃れませんね。今私が読んでる野球漫画だけでも、「ダイヤのエース」、「ラストイニング」、「オレはキャプテン」とそれぞれ特色があります。ダイヤのエースは王道中の王道マンガ。ラストイニングは監督目線から。オレはキャプテンは、やや邪道なカズマサが主人公ですが、それが面白い。
「大きく振りかぶって」は、なんというか新しい鉱脈を掘り出した感じがします。1年生だけのチームが、独自の工夫と努力で強くなっていく様子を描きます。試合では、1球ずつ心理描写も含めてじっくりと、手に汗握る展開になります。決して強豪校ではありませんが、なかなか個性的で才能あるメンバーが揃っています。
これまでのあらすじ
一年生だけの10人で発足した西浦高校野球部。夏の大会二回戦で前年度優勝の桐青を打ち破り、その後も勝ち抜いてベスト16まで行きます。その後、チームの目標を全員で「甲子園優勝」に統一し、猛練習に励み夏の合宿・関西遠征を経て成長していきます。
まーったく描かれませんでしたけど、さらっと新人戦に優勝します。そして選抜出場をかけて秋季大会に臨みます。抽選の結果1回戦の相手は豪速球投手榛名のいる武蔵野第一高校に決まりました。
武蔵野第一高校もまた、このマンガの主軸と言える高校です。夏の大会では優勝したARCに破れてベスト4でした。
22巻のあらすじ(ネタバレ注意)
秋季大会地区予選の1回戦、武蔵野第一高校との試合の5階裏からです。
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三橋の「まっすぐ」を解禁して抑えに行きます。変化球が捉えられ始めているためです。ただ、武蔵野第一も三橋のまっすぐの異様さにはすぐに気づきました。秋丸は何も感じてませんが、後輩は伸びる球として感じ、榛名はバックスピンじゃないストレートとは言えない球だと後輩に言います。
西浦の攻撃では、相変わらずのキャッチャー秋丸のダメっぷりが清水にも伝染してエラーから追加点を奪います。4番田島は速球について行き、ミートはできますが外野フライに討ち取られます。そして花井が、ソロホームラン。田島をライバルとして急成長を遂げています。残り3回2点差になります。
そして、武蔵野第一は再び三橋のまっすぐに抑えられますが、秋丸が攻略の糸口を見つけます。本来は棒球とも言える球で、ストレートとして山の軌道を見ると予想より早く来る球であると。軌道から見分けるのは容易なので、この球を狙い打ちます。連打で逆転。
その次の回で、西浦も田島のタイムリーで追いつきます。しかし、追加点はならず。
変化球もまっすぐも捉えられた三橋と阿部。最後のシーンは、阿部から三橋へ「ナックルカーブ試してみようぜ」。そんな球を投げられる描写今までありましたっけ? 新球ですね。これは次も目が離せない。
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連載ペースが遅いのが難点ですが、もう20巻を超えてるんですね。
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