百姓貴族を知ってますか。新書館のマイナー雑誌「月刊ウィングス」で連載中の荒川弘先生による実体験に基づいた農業エッセイ漫画です。3巻まで来ましたねー。
『働かざるもの食うべからず』を家訓に掲げている、作者・荒川弘の実家「荒川農園」(仮称)が主な舞台。幼少期から目の当たりにしていた農家の日常を紹介するとともに、酪農や耕作の実態や荒川の家族の事を主に日本の農業を笑いや薀蓄、仮説を織り交ぜて描かれている。(Wikipediaより)
荒川一族はみんな牛人間として描かれます。破天荒なお父様が魅力的です。幼い弟は、いつも悲惨な目にあってるように見えます。ツッコミ役の編集イシイさんの言葉である「農家の常識は社会の非常識」が、このマンガの面白さの源泉でしょう。
荒川先生はすごいペースで複数の連載を掛け持ちして、面白い漫画を生み出してるんですけど、3巻を読むとそのバイタリティが何から来てるかを垣間見れました。
3巻では
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話には聞いてましたけど、農家の嫁はすごいですね。荒川家でも、母はなんでもやってたようです。育児、畑仕事、家畜の世話に家事、経理。さらに後継ぎを産めと、そりゃー嫁もいなくなりますよね。そして、それを見て育った娘が強くなるのもわかります。
川の話が面白かったですね。放牧牛の糞尿垂れ流しだし、ガキンチョは川遊びするし、農機具を洗ったり。めっちゃ汚い。コレが許されるのは農家だからでしょう。
弟は今巻でも悲惨な目にあってました。ロールベーラという干し草を巻いたものを積み上げたところで遊んでいたら、隙間に落ちちゃったんですね。高さがあったら出れないし、命に関わります。うえのほうで引っかかって事無きを得たようです。弟強し。
重労働で忙しい農家で荒川先生がどうやってマンガを描いていたか聞かれた時のセリフがすごいですね。
「寝なきゃいいじゃん!!」
無理です。
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2014/02/25
- メディア: コミック
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