「凍牌 人柱編」は志名坂高次先生による麻雀マンガです。「凍牌」で12巻まで出ており、続編が「凍牌 人柱編」です。7巻を読みました。
ヤクザの代打ちとして活躍するケイが主人公です。通称は「氷のK」。決め台詞は「震えてるよ」です。常人を凌駕する記憶力と、いつでも冷静さを失わない精神力が武器です。
もう一人の主人公とも言えるのが、堂嶋。ケイとは対照的に、強運を武器にするという麻雀では反則的な強さを持ちます。ただ、繊細なうち回しを見せることもあり、必ずしも強運だけに頼った雀士ではありません。スピンオフ作品である「牌王伝説ライオン」では、堂嶋が主人公になっています。
これまでのあらすじ
堂嶋の恨みに付き合い、ケイは大阪の山扇会に乗り込みました。そして、1000点10億円という凍牌史上最高レートで麻雀を打ちます。ケイが負けた時に払うのは高津なので、この麻雀は日本ヤクザの東西決戦となります。
ただ、6巻までで大差をつけて引き離しています。敵は苦し紛れのオープンリーチを仕掛けてきました。
7巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
広告
堂嶋がまさかの、オープンリーチへの振込。もちろん故意です。堂嶋を襲ったのが高津であることに気づいたからです。高津が大金を得て、西のヤクザを潰すのに協力することはないとの判断からです。スーリヤ、リーニャの2人はなぜか、堂嶋に付いて行ってますね。彼の近くが一番安全と判断したんでしょうか。
高津は名簿を使って、かつての右腕であった本多喜一を出所させます。高津を含む東のヤクザ幹部会では、高津への糾弾が始まります。勝手に先走り西へ戦争を仕掛けたためです。現金100億を上納させられることになりました。
移植手術を受けに行っていたアミナは日本に帰ってきます。ただ、アミナの表情からは不穏な空気を感じられます。
ケイは高津に全てを知っていたのではないかと問いかけます。もちろん答えは得られないので、真実をかけて高津との麻雀勝負になります。負ければ、どんな命令であっても高津に従わなければなりません。明らかに不釣り合いな賭けですが、なぜケイはこんな勝負を挑んだんでしょう。
肝心の麻雀は、ケイが序盤優勢に進めていきますが、徐々に高津が押し返していきます。メールを着信していくたびに高津の力が増していく感じですね。メール着信はすべて、出所した本多から。高津に対立する幹部勢力を暗殺していき、死体の写メを送ってきています。一晩で全員始末するつもりでしょうか。このマンガの面白さは、麻雀外でも狂気が溢れているところです。
高津から見ると、ケイの麻雀は歪んでいるんですね。まあイカサマ、脅しなんでもありの麻雀ばっかりしてくれば、歪んでは来るでしょう。それにしても高津「俺はKよりも強い」とは自信満々ですね。
凍牌~人柱篇~ 7―麻雀死闘黙死譚 (ヤングチャンピオンコミックス)
- 作者: 志名坂高次
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
Kindle版はこちら→凍牌(とうはい)?人柱篇? 7 (ヤングチャンピオン・コミックス)
人柱編から読んでも十分に面白いですが、キャラクターのつながりはわからないので、凍牌から読むことをオススメします。
凍牌~人柱篇~ 1―麻雀死闘黙死譚 (ヤングチャンピオンコミックス)
- 作者: 志名坂高次
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2011/10/20
- メディア: コミック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
凍牌~人柱篇~ 2―麻雀死闘黙死譚 (ヤングチャンピオンコミックス)
- 作者: 志名坂高次
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2012/03/19
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
凍牌~人柱篇~ 3―麻雀死闘黙死譚 (ヤングチャンピオンコミックス)
- 作者: 志名坂高次
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2012/08/20
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
関連エントリ
凍牌 人柱編 / 志名坂高次(8)、真実を賭けた麻雀で高津に敗北、同級生とのレート麻雀に。番外編はアイが登場 - PHMPK.LOG
広告