WiZmans World、DSの名作ゲーム紹介 part 3

WiZmans World(ワイズマンズワールド)はジャレコから発売されたRPG。キャッチコピーは「あの頃の“RPG”をもう一度」。

このゲームもマイナーです。平成生まれの人たちはジャレコって言われてもピンと来ませんよね。アーケードとファミコンソフトを作っていました。似たようなメーカーは色々あって、ビック東海、アイレム、タイトー、テクモなど。これらのメーカーの名前を知っているかどうかで、年代がバレますね。ちなみに以前紹介したタクトオブマジックは、今は無きタイトーから出ています。

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WiZmans Worldは、王道RPGなんですけど、製作過程に意欲的な部分がたくさんあります。「敵モンスター」、「タイトルロゴデザイン」、「主人公の名前」などを一般公募で決めました。現代では珍しいフルドット絵ゲーです。パッケージイラストもやや古風。特定のゲーム好きを狙い撃ちしてますね。

ゲーム内容

メインクエストとサブクエストをこなしながらレベルを上げてより難易度の高いダンジョンに挑んでいきます。シンボルエンカウント方式のRPGです。戦闘はシンプルなターン制で、素早さが高いと何度も順番が回ってきます。レベルアップするのは主人公だけで、仲間のホムンクルスは敵が落とすソウルと融合させて強化(アニマフュージョンと呼ぶ)していきます。このあたりは、女神転生シリーズの悪魔合体に近いですね。

FFシリーズではお約束の属性の概念もあり、WiZmans Worldでは4つの属性(土＞水＞火＞風＞土)が出てきます。主人公だけが無属性の魔法を使うことができます。

このゲームの特徴とも言えるのが、攻略中にダンジョンがその姿を変えることです。普通に進めていると、どんどんダンジョンが崩壊していきます。終盤は、ダンジョン攻略から一転して、崩壊を止めて再生させることが目的となります。

面白さと攻略のコツ

百種類を超える主人公、ホムンクルス、敵モンスターのフルドット絵の挙動は見応えがあります。ボスを撃破するためには、単純に主人公のレベルを上げるだけでは足りず、仲間のホムンクルスに有効な技を継承させつつ有利な属性のソウルを融合させる必要があります。

属性がとても重要で、同じ属性同士ではダメージがほとんどゼロになり、弱点属性(火に対する水)攻撃は1.5〜2倍のダメージです。しかし、逆(水に対する火)の攻撃は普通に通ります。つまり、特定の属性を持つボスと戦うときには、ボスと同属性のソウルと融合させつつ弱点属性の攻撃スキルを継承しておくこと、が基本です。ところが、このゲーム、スキルを使うのにSPを消費するのですが、そのSPを回復する手段がありません。ボス戦ではSPが切れるとゲームオーバーが見えてきます。主人公の魔法しか攻撃が通らなくなりますからね。3体のホムンクルスをどんなバランスで持つかが難しく、悩ましいところです。

やりこみ要素として、同じモンスターのソウルを繰り返し融合してステータスを上げて自分だけの最強ホムンクルス作成があります。強いモンスターのソウルを融合させると、ステータスが最初から強いんですけど、弱いソウルも強さをカンストさせることができます。スキル継承を考えると莫大な手間がかかりますけど。

以下、ネタバレです。

ストーリーに関しては、攻略で属性が重要と述べましたけど、その属性魔法そのものが世界崩壊の原因だった、という展開になります。主人公の無属性魔法だけが唯一世界を再生させながら使える魔法になります。それまで攻略したすべてのダンジョンを再生させると、ラストダンジョンの登場です。

最終版では「神速の舞」が最強スキルです。次いで「衝撃拡散」「魔力拡散」でしょうか。攻撃スキルは「ジェノサイド」が最も強いんですけど、そこまで拘ることもないかな。強いスキルを探して、継承していくのもこのゲームの楽しみなので、ご利用は計画的に。