ワンパンマン / ONE / 村田雄介(6)、あらすじと感想

ワンパンマンは、web漫画で人気だったONE先生の作品を、「アイシールド21」の村田雄介先生が作画担当でリメイクしたマンガです。ONE先生の特徴とも言える脱力したギャグとバトルのマンガであり、村田先生の圧倒的な画力が光っています。

主人公サイタマは、ハゲ頭で赤い手袋とマントのついた黄色のスーツに身を包んだアンパンマンを彷彿とさせる要望です。見た目は完全に逆キャラのそれですが、アンパンチよろしくほとんどの敵をパンチ一発で倒します。パンチだけではなく、すべての身体能力が作中では圧倒的なジョーカーキャラです。スーパーの特売日やゴミ出しの日を気にするあたりは、完全にギャグ路線です。

サイタマに勝手に弟子入りしたのが、金髪イケメンサイボーグのジェノス。こいつもシリアスな振る舞いがそのままギャグに昇華してます。他にも魅力的なキャラクターがたくさん出てくるんですけど、ここでは紹介しきれません。6巻でも次々に新キャラが出てきました。みんな魅力的です。

6巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

バングの道場に来たサイタマとジェノス。そこにS級の非常招集を告げるヒーロー協会の職員が来ます。ヒーロー協会本部に集まるS級の面々。初登場がいっぱい出てきます。アトミック侍に、少女の風貌のS級2位であるタツマキ。番外編に姉妹のフブキが出てきてましたね。ぷりぷりプリズナーは前巻で出てきてましたが、近い順位で金属バット、タンクトップマスター、閃光のフラッシュといったメンツも揃っています。

閃光のフラッシュは音速のソニックと似た系統の名前ですけど、見た目は全く違いますね。頭痛が痛い、後で後悔する、的なネーミング。

S級が集められたのは、大預言者シババワが死んだためです。のど飴が口に詰まってしまったのが死因。最後に「地球がヤバい」というメッセージを残していました。すると、直後に宇宙船が襲来。A市があっという間に壊滅状態になります。

宇宙船に早速乗り込むサイタマ。好き放題やって破壊の限りを尽くします。地上では、再生・分裂能力を持つ宇宙人と戦うバング・金属バット・アトミック侍にぷりぷりプリズナー。この宇宙人の名前はメルザルガルドと言うそうです。体の中にビー玉状の本体があり、それを破壊しない限り永久に再生します。

サイタマはというと、宇宙人のボスであるボロスと戦闘開始。ボロスは1つ目の怪人で、遠く離れた地球に自分と対等に戦えるものが居るという予言を聞いて、地球に攻め込んできました。サイタマに「強い」と言わしめる実力者のようです。

番外編は「鮭」。リストラされて女房と子どもに逃げられて飛び降り自殺を考えるおっさんの話です。

このワンパンマン、大人気でいろんな雑誌に出張連載してますけど、こんな感じで単行本に番外編として挟まれるのかな。