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玲瓏館健在なりや / 冨明仁(1)(2)、あらすじと感想

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玲瓏館健在なりや 1巻 (ビームコミックス)

とてもキレイな絵と作者のフェティシズム全開のマンガです。2巻で完結。

閉館までの1年間、僕たちが暮らした巨大な“宮殿”。

名門・杜若(かきつばた)家の西洋館「玲瓏館(れいろうかん)」は、現在では学生寮として一般に開放されている。広大な敷地、美しい庭、快適なサロン。ここは贅を尽くして建てられた“宮殿”であった。経済的な事情から閉館やむなく、残された学生たちは最期の1年間を、争い、笑い合いながら過ごしていく。男女12人のストーリー。玲瓏館健在なりや 1巻 | コミック | ビームコミックス | エンターブレインより。

明仁先生は、とんでもなく絵がキレイですね。絵の質としては、森薫先生や入江亜季先生とおなじように徹底的に書きこまれてますが、やや硬質な線が出てます。柔らかいキャラクターの表情は共通してますね。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

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下宿生として白居玄太が来たところから、物語は始まります。寮監の容子さんはなかなか素敵な女性です。寮監という仕事ですが、上流階級出身の雰囲気がプンプンします。

明治財閥の杜若グループの流れを組む杜若家、その事業用地として取り壊しが決まってしまっています。男女の距離が近い寮です。学生だけじゃなくて、髪型だけ若いおばあちゃんも住んでますね。

お風呂が壊れたり、停電したり、壁に穴が開いたりとなかなかにはちゃめちゃですが、どの話もキャラクターの良さが出ていて面白い。どうみても作者の趣味だろうと思われるセクシーショットも随所に挟まれています。

楽しい玲瓏館での生活ですが、取り壊しの期限が来て、全員が退寮していき終わりを迎えます。あっさりと取り壊されてしまいました。

そこから、少し長いですがエピローグになります。あれから20年という事で、白居玄太が玲瓏館とまったく同じ建物を立てたところを時丸が見つけます。玄太は白居工務店の棟梁ですね。みんなが戻ってきて記念写真を取ります。寮監さんも戻ってきて、再び寮としての運営が再開されて「玲瓏館健在なりや」となり、めでたしめでたし。

2巻ですし、ストーリーというほどのものはないのんですが、さわやかな読後感のマンガでした。こんな寮に住んでみたいですね。私がかつて住んでた寮は、寮監のおばちゃんが餌付けしたせいで野良猫の巣窟と化してました。今となってはいい思い出です。

玲瓏館健在なりや 1巻 (ビームコミックス)

玲瓏館健在なりや 1巻 (ビームコミックス)

玲瓏館健在なりや 2巻 (ビームコミックス)

玲瓏館健在なりや 2巻 (ビームコミックス)

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