PHMPK.LOG

漫画、ゲーム、投資、育児

広告

問題解決のためのファンクショナルアプローチ入門 / 横田尚哉、誰のため?何のため?を考えて無駄を省く

広告

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

久しぶりにビジネス書を手に取りました。最近頭が煮詰まってきているので、新しい視点を取り入れられればいいな、という気持ちで。「問題解決のためのファンクショナルアプローチ入門」は、身近な物事を取り上げて「誰のため?何のため?」かを考えてファンクションを達成するための方法について考察します。

見た目は厚いですが、気楽にサラっと読める書籍でした。タウン編、オフィス編、プライベート編、パブリック編の4つの章に分かれています。タウン編では、駅などにある点字ブロックを取り上げます。何気なく目にする点字ブロックですが、障碍者を誘導するというファンクションを達成するために、幅や形状に工夫がされています。ただし、これだけではありません。点字ブロックは、健常者にも意識されるためにあえて目立つ黄色にしているんですね。障碍者の方が通るんだということを健常者にわかりやすく表示することで、スムーズな誘導というファンクションを達成しているわけ。

こんな感じで、日常あるあるを取り上げていきます。大事なのは、自分の課題を解決するために一面的な考え方ではなく、目的となるファンクションは何なのか、この方法で達成出来るのかを考察することですね。

広告

オフィス編では、ハンコやマニュアル、社内規程などを取り上げて、達成するファンクションのためにどのような形態が望ましいかについて考察します。ハンコの目的はもちろん各自の仕事の承認を示すことです。ここでは、必ずしもハンコでなくても良いということが示されています。海外でもサインが必要なので、この承認を残すというステップを省くことは難しそうです。めんどくさいんですけどね。

プライベート編では、ドライヤーのCOOLやリビングの意味、スポーツクラブについて考察します。スポーツクラブの会費は高いことに意味があるというのは意外。会費が高いと施設を充実させることができますが、利用者に対しては「挫折を防ぐ、負荷の効率性を高める」という効果を知らしめていました。まあ、安くてしょぼいジムなら自分で鍛えればいいかとなりがちですしね。

いくつか、めぼしいエピソードはあるんですけど、やっぱりビジネス書が役に立つことはなかなかないですね。本書も読み物としては楽しめましたけど、新しい考え方を取り入れられたかといえばそんなことはありません。書かれてあることは至って平易。くだらない自己啓発本よりは100倍マシですが。

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

関連エントリ

若者を殺すのは誰か、相変わらず世代間格差をガンガン煽ってきます - PHMPK.LOG

広告