1968年に起きた未解決事件である「3億円事件」を題材にした渡辺潤先生のマンガ。もちろん話の中身はフィクション。
父親が三億円事件の犯人であると告げられた主人公の鳴海大和の逃避行を描きます。15巻までで、かなり3億円事件の全貌が見えてきています。黒幕となる人物も。鳴海大和の父親が首謀者の一人川崎雄大であろうこと、未来の母親は三億円事件の黒幕の一人で国会議員の沢田の娘であること、三億円事件は過激勢力を一掃するために警察が仕組んだ事件だったことが既に明らかになっています。
大和が関口欽一と接触し、情報を引き出しているところに鈴木が登場してきたところで15巻は終わっています。
16巻と17巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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鈴木と大和に向かって、欽一は「沢田に会わせる」と言います。持っていた銃は各々出して預けておくことに。しかし、大和は小型銃を足首にくくりつけてきていました。取り上げられることを承知で2丁持って来てたんですね。鈴木との会話で父親が川崎雄大であることを知る大和。さらに鈴木は、大和が足に隠している銃にも気づいていました。
沢田が2人のもとに現れると、まさかのいきなり土下座。欽一も含めて3人に謝りながらも、3億円事件の発案書を手にした今では沢田の罪を立証したとしてもさらに警察や政界にもみ消されるだろうと言います。会話の最中、大和の銃で沢田を撃ちぬく鈴木。しかし防弾チョッキを着てきていたため、殺害に至りません。食えないおっさんですね。全員に甘い言葉をかけて「時を待て」と言い残して去っていく沢田。
未来はというと、警察に監視されている中、飛行機で北海道から東京に。フェリーで来るものだと考えて飛行機はノーマークでした。間抜けすぎる。水原のおばあちゃんのところに行き、ダイイングメッセージ「65」の意味を追います。発見したのはペンダントとその中のメモ。ここまでが16巻。
大和は「二郎を人質にとった」というメッセージで欽一を呼び出します。二郎が重症であることから連絡していないと踏み、録音した音声をつなぎあわせて二郎のセリフを作っていました。
とある工事現場では、沢田と川崎雄大が対峙。2人の会話から、川崎雄大は整形して大和の父親になっていたことがわかります。その後、顔を戻していたんですね。関口兄弟に殺されて、死体として発見された大和の父は偽物。関口兄弟は殺された時にうまく川崎に誘導されてニセの銃を使わされていたとは。やり口が大和と同じですね、やはり親子という設定。「終わりにしよう」といい、沢田を刺す川崎雄大。
未来はテレビ局に行き、沢田が3億円事件の黒幕であると生放送で発言。真玉橋は、この放送を見てテレビ局に向かいます。メモの内容は、沢田に関することだったんですかね。
大和と対峙する欽一。欽一が大和の中から見を隠すであろう場所に予め落とし穴を用意していました。撃ち殺そうかというその瞬間、大和への銃撃。二郎でした。時間差で同じメッセージを使って二郎も呼び出していましたが、1時間早く現場入りしたために3人がカチ合うことに。聞き手ではない片腕とは言え、二郎の銃の腕前がすごすぎるため大和は追い詰められます。
最終局面に差し掛かってますね。沢田の刺し傷は致命傷に見えますし、二郎の命も風前の灯でしょうか。ここから大和と未来がハッピーになれるのかな。
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