テルマエ・ロマエのヤマザキマリ先生が描くスティーブ・ジョブズの生涯。ウォルター・アイザックソンが書いた伝記を原作にしています。このマンガ、女性向け雑誌のKissに連載しています。まごうことなき変人のスティーブ・ジョブズにKiss購読者が興味を持つのかな。
ウォズとアップルを立ち上げて、アップルIIを売り出してから、順調に会社も大きくなっています。
3巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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デザインに並々ならぬこだわりを見せるジョブズ。新しく迎え入れたアップルの社長スコッティとぶつかりまくり。ここで出てくるエピソードも凄いですね。社員番号がウォズが1番で、スティーブが2番なのを不服として自分の番号をわざわざ0に。
アップルの外でも転機が。ガールフレンドのクリスアンが妊娠。しかし、お腹の子を自分の子と認めません。DNA鑑定結果があろうがなかろうが、自分が認めない以上自分の子ではないと。養育費を求める裁判まで起こされてます。さらに同居者のコトケにクリスアンが他の男と寝ていたと証言させようとしたり。
新しい恋人のバーバラ・ヤシンスキーと付き合い始めたのもこの頃ですか。なかなかに破天荒。そして業界最大の強盗事件と言われる、ジョブズを筆頭としたアップル社員によるゼロックスPARC見学も実行に移されます。GUI、マウス、ビットマップディスプレイを製品として一般に認知させたのがアップルの功績ですね。
アップルでは2つのプロジェクトがスタート、アップルIIIと「リサ」。リサはスティーブの娘の名前ですね。アップルIIIがうまくいかなくなってからリサの方にも苛烈なまでに口出ししてきます。16ビットのマイクロプロセッサ搭載マシン。しかし、こちらもプロジェクトを外されて肩書きを権限のない会長に。
しかし、黙ってはいません。マックを作るためのチームを独自に結成して、優秀な人材を次々に自分のところに引っ張っていきます。強引ながら誰も逆らえないのが彼の力。このタイミングでウォズが自家用機で飛行中に事故を起こしてアップルを外れてしまいます。ウォズがいなくなってからも完璧主義者としてエンジニア達に無茶な要求をぶつけ続けて完成したのがマック。「アーティストは作品に署名を入れるんだ」というセリフから、彼が工業製品ではなくインテリア、ライフスタイルを形作るための芸術作品を志向してデザインにこだわっていることがわかります。
3巻で一番のメインは、クリスアンに娘ができたところですね。ここまで突き抜けてるのはアメリカでも有り得ないレベルでしょう。
- 作者: ヤマザキマリ,ウォルター・アイザックソン
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