タイムスリップものの歴史バトルマンガ。スポーツ強豪である滋賀県にある私立星徳高校が、戦国時代にタイムスリップ。足軽や農民が略奪目的で学校に襲撃してきます。それに対抗する高校生トップアスリート達。
主人公の西野は、やや地味な弓道部でしたが、その順能力と歴史に対する深い知識を武器にリーダーとしての頭角を表してきます。
歴史上の人物たちは、史実で知られているのとは異なるもの。猛将の姿を見る影もなく朦朧とした様子の信長。信長を取り込み、裏で操る光秀と千宗易(後の千利休)。歴史の教科書を読み解いて中野達を仲間に取り込もうとするイケメンの秀吉。
5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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幼馴染の松本を殺した秀吉を前に迷う西野に対して、秀吉は「憎しみだけにとらわれるな」と言います。一度学校に帰ってから今後の対策を相談することに。しかし、対策も何も食糧がない上に、過去に戻る手段もありません。生き残るしかないので秀吉に協力するという選択肢を選びます。そして、西野達は「信貴山城の戦い」へ。
織田信長に対して謀反を起こした松永久秀の居城、信貴山城で行われた攻城戦。歴史に詳しい中野が秀吉に、6日で信貴山城に火を付けて陥落させたことを伝えます。中野が気にしているのは「織田方で数百人が死傷した」という事実、そして信貴山城にはあの高名な柳生石舟斎が敵方で参戦していたこと。
この戦で活躍を見せ始めたのが、ドレッドヘアーが特徴的な空手部2年の相良煉。対するは二百人の無法者集団率いる飯田源基次。一人10人殺せば、久秀から無罪放免ということで士気は抜群。異常な怪力と反射神経に対して、現代空手で挑む相良。最後はラッキーヒットもどきの人中へのカウンター。運も実力ですからね。
戦国時代に高い順応性を見せてラケットを刃物に変えて敵を殺しまくっていた戸田は、柳生石舟斎一門の村田左馬之助と対決。しかし、剣の腕前は敵の方が格上。トドメが差されそうなときにかばったのが、野球部の緒方。初期から出ていた主要キャラがまた一人死亡。
5巻でも、1巻から出てきていたいじめ自殺した木本にまつわるエピソードが。漫画研究部2年の菱沼が、木本の残したスケッチブックを持っていました。そこには、戦国の世で戦う星徳高校の生徒たちの絵が。そして、鎧兜をまとって生徒たちを惨殺していった木本の目撃者でもありました。
これもう現代に戻る展開は絶対になさそうですね。どんどん生徒がやられて行ってます。史実通りに進むかどうかが気になるところ。
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