PHMPK.LOG

漫画、ゲーム、投資、育児

広告

THE LAST -NARUTO THE MOVIE- / 岸本斉史 / 経塚丸雄、映画になったナルト699.5話のノベライズ

広告

THE LAST -NARUTO THE MOVIE- (JUMP j BOOKS)

ナルトは700話で完結したんですけど、最終回はエピローグ的なエピソードでした。ナルトとヒナタが結婚して息子のボルトと娘のヒマワリを授かっていました。サクラとサスケも結ばれたようで、娘のサラダが出てきていましたね。

劇場版ナルト「THE LAST -NARUTO THE MOVIE-」は、作者の岸本先生がテーマは恋愛というだけあって、ナルトとヒナタが結ばれるまでの物語を描きます。映画ではなく経塚丸雄先生によるノベライズを読みました。

このTHE LAST、内容は恋愛だけではなくて、世界を滅ぼそうとする大筒木トネリとの戦いがメイン。しかし、明らかにトネリがナルトの引き立て役です。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

広告

火影となったカカシ。さっそく五影会談にて、世界の危機が迫っているという本題に。月がどんどん地球に接近してきていました。日向家のヒアシは行方が知れず、ハナビも何者かに攫われます。

ナルトたちに、ハナビをさらった人物を追うよう指令を下すカカシ。ナルトはヒナタ、サクラ、サイ、シカマルの5人でハナビを攫った大筒木トネリを追います。

さらっと、この展開に至るまでに、すでに幼少期からヒナタがナルトのことを好きだったエピソードや、ナルトが誰からもらったかわからないマフラーをつけているのを見てショックを受けるヒナタといったエピソードが挟まれて、もうお察しです。そして、なぜかヒナタに執着して接触してくる大筒木トネリ。

大筒木トネリは月に移り住んだ大筒木ハムラの子孫。大筒木カグヤが、2人の息子ハムラとハゴロモに封印された後、神樹が変貌した姿である十尾の体は月になりました。封印を見張るためにハムラの子孫は月に移住したんですね。そして、月に住んだ大筒木一族は、一族内の抗争によるものかトネリを最後の一人として滅んでいました。

ハムラの残した言葉を曲解して、地上のすべての人々を消し去ろうとするトネリ。ナルトたちは、トネリの消息を追って地下道に入って不思議な泡の浮かぶ空間を抜けて月に至ります。世界の異変と、ハナビの誘拐がつながってきます。ハナビを攫った目的は白眼をうばうこと。トネリはなぜか両目がありませんでした。白眼を自らに移植してパワーアップ。

月の内部に人口太陽を輝かせ、地上へ降り注ぐ隕石と月を操作しているのが「転生眼」と呼ばれるもの。トネリに拉致されたヒナタは、白眼で月のどこかにある転生眼を探します。

ナルトと同じく孤独な生い立ちのトネリが、精神的にこじらせまくってヒナタを妻にしようとするのに対して、ヒナタが惚れたナルトの誠実な熱さが光ります。トネリが悪役を引き受けてナルトとヒナタの恋愛を応援しているのかと思わせるほど。

戦いのシーンは残念ながら小説だとあまり迫力が伝わりませんが、月でナルトとトネリの壮絶な戦いが繰り広げられます。ヒナタは、月の内部で白眼で見ることができない場所があることに気付き、転生眼を見つけ破壊しようとします。転生眼は大筒木一族の白眼の集合体。これを維持するためにトネリも幼い頃に両目が抜き取られていたんですね。

最後に転生眼を破壊しようとするんですが、白眼を持つ日向一族以外が触れることはできないことが判明します。ナルトがヒナタにチャクラを送り込んで転生眼を破壊。ここに、愛の共同作業を持ってきちゃいますか。

そして、ヒナタが嫉妬していたナルトが見に着けていたマフラーの正体も最後にわかります。木の葉丸の家の倉庫で発見された母クシナが編んだマフラーなので大事に見に着けていました。そのことを知って安堵するヒナタ。細かい部分まで全部ナルトとヒナタの気持ちを盛り立てていきます。

いやー、映画を見に来る人の大半は小学生だと思うんですけど、ここまでまざまざと恋愛を見せつけるとは、いっそ清々しいですね。春に続編でボルトが主人公の話があるそうなんですけど、どんなふうに話が展開していくのかな。もうさすがに敵は残ってなさそうですが。

THE LAST -NARUTO THE MOVIE- (JUMP j BOOKS)

THE LAST -NARUTO THE MOVIE- (JUMP j BOOKS)

関連エントリ

レインツリーの国 - PHMPK.LOG

広告

広告