サクラサクラ / もりしげ(4)(5)、外国人の女の子が加わって更にドタバタの少子高齢化恋愛コメディに

「サクラサクラ」は「花右京メイド隊」「こいこい7」のもりしげ先生による少子高齢化を題材にしたマンガ。

究極まで少子化が進んでおり、主人公の花坂春(はなさかはる)が通う学校の生徒はわずか4人。その学校生活も、国の将来を憂う老人たちによる春と女性とを交配させて子どもの生産を狙う老人たちの影がチラつきます。

ごく普通の男子である春以外の女生徒はみんなとても個性的。純粋な日本人ながら、国に割り当てられた男性と女性の間に生まれて愛情を受けなかった子や、完全に試験官から生まれた親を持たない新世代と呼ばれる子、そしてコンピュータによって最も春に適合すると算出された外国人の女の子。

なんかもう設定が病んでますが、ほのぼのとした学校生活が面白い。

4巻と5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

大金持ちであるコレットの手配により、全員で沖縄旅行に。こっそり抜け出して町並みを見た時に見た目は都市部であっても異常なまでに過疎化が進んでいる現状を目の当たりにします。そして、姫城に小作りして欲しいという旨を告白。それを受け入れる姫城ですが、目には涙で、春への思いと老人たちの思うとおりになってしまう悔しさが溢れていました。敷島は、姫城を応援しているようにも見えて違うんでしょうか。最後はドタバタ展開でウヤムヤに。

3人への恋愛を進めつつ春の嗜好は危ない方向へも進みます。致し方ない無理やり展開とはいえ、部活動研究会ではバニーガールの格好をしたり、コレット家のパーティではメイドの格好をしたり、敷島さんに心の修行と称して女子高生の制服を着せられたり。

ツンデレな姫城さんを除くと、敷島もコレットもノーブラ・ノーガードで春に迫ってくるんで欲望を押さえるのが大変になってきてますね。最後は姫城さんも春を受け入れようとしてますし。だんだん、やり取りが激しくなってくる4巻と5巻でした。