地味な中継ぎ投手、凡田夏之介が主人公のプロ野球マンガ。タイトルのグラゼニは「グラウンドには銭が埋まっている」のこと。
29歳というプロ野球選手として最も脂の乗っている時期に、所属していたスパイダーズとの年棒交渉が決裂。ポスティングにかけて、メジャー球団は誰も手をあげないだろうと思ったら、ブルーソックスがなんと入札。
ブルーソックスに入団するも、往年の名選手レジー・クレイボー復帰の噂が出て凡田はマイナー契約となってしまいます。フロリダのキャンプにて、ボビーリード、コージウエハラのアドバイスを受けながら、メジャーとの紅白戦でも凡田のコントロールが通用することを見せつけます。
17巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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ウエハラとのコンビで8・9回をばっちり締めるクローザーとして実力をアピールする凡田。
しかし、裏で代理人のダーティー桜塚が動いていました。メジャー契約が勝ち取れなかった以上、マイナーでは自分たちに一銭も入ってこないので、日本の球団と契約させることを目指します。
文京モップスに接触し、所属するマーク・コーンをブルーソックスに移籍させる算段をつけつつ、ブルーソックスに凡田の契約解除を持ちかけます。解雇された凡田をモップスが獲得するという計画。もちろん提示する年棒はスパイダーズ時代のそれよりも上で、8000万円に出来高制で1億まで見えるもの。
グラウンド、球団の外ではユキちゃん周辺も、凡田の先行き不安に悩んでいます。一応プロポーズされましたけど、マイナー契約。オープン戦でも大活躍しているとはいえ、これから先どうなるのかまったくわかりません。
そしてとうとうその日が。レジー・クレイボーとの契約が発表されたのと同日に凡田の解雇も発表。日本に帰る日、目を賭けてくれていたボビーが、凡田に話しかけます。自分とレジーのオヤジ、ウエハラも加わってブルーソックスで本当に優勝を狙っていたんですね。そして、凡田の類まれな制球力にも目を付けたと。それほどまでに評価が高かったとは。
日本に帰ってきて文京モップスとの契約を急がせるダーティー桜塚ですが、そうは問屋がおろしません。名古屋ワイルドワンズも凡田獲得競争に姿を現します。年棒の条件はモップスよりも上。
桜塚がダーティーなことをしていたことも知った上で、どちらと契約すべきか悩む凡田。最後の決め手は、メジャーに行った時と同じでした。つまりは「女」。東京をホームとするモップスならユキちゃんと一緒にいられるということでプロポーズ受諾と共にモップスへ入団。これにてグラゼニは一旦完結です。すでに続編の「グラゼニ東京ドーム編」が開始されています。
メジャーでの活躍も見たかったところですが、現実的な日本に落ち着きました。モップスは、どうみても巨人をモデルにした球団ですよね。多数のFA選手を抱えるモップスで凡田がどうなるか楽しみです。
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