のりりんは鬼頭莫宏先生の自転車マンガ。タイトルはひらがな4文字でゆるい感じですが、出てくる自転車ウンチクは本格的。
主人公のノリを中心としてみんなで自転車を楽しみ始めるも、マナーの悪い自転車乗りに絡まれます。というか正義感あふれるノリが絡んでいきます。そのマナーの悪い自転車乗りの檜山とサーキットのレースで決着をつけることに。大人とは思えない展開ですね。
4時間エンデューロがスタートして、ノリは順調に先頭集団について行きます。等々力が先頭集団から飛び出して逃げ集団に付いて行ってどうなるかというところ。
10巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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逃げ集団を追いかけて檜山の仲間である栃木と木町が出ます。思ってたよりも逃げ集団が早くて、追いつくだけで栃木の足は終わってしまいます。逃げグループに付いた木町の目的は、後続を追いつかせること。先頭のローテーションに加わらない事で、逃げ集団は頑張るのがバカバカしくなってスピードが落ちるというわけ。この当たり駆け引きですねー。
リンのお母さんの指示で、ノリはピットイン。ここでも檜山の仲間の芳賀がぴったりノリをマークして付いてきます。ここで秘密兵器登場。ノリのための変な形をしたフレームのロード。軽いのかなと思いきやそんなことはなく、乗った感じはいつもと同じ。この空力フレームでノリのマークについていた芳賀の足がやられます。風よけとして使えないという特殊なフレーム形状。お母さんは、敵がノリをマークして後ろについてくるであろうことを予想していたんですね。
リンについていくノリは疲労はなく、ノリの後ろに付いた芳賀だけが消耗、脱落します。芳賀が脱落したことで、檜山たちに補給を届けることができません。たまらず木町は集団から飛び出てピットを目指します。水分補給がなく熱で危なくなった檜山に補給を渡すノリ。「ゴミを捨てないなら」と言いながら、相変わらずのお人好しっぷり。この辺りがモテる秘訣か。
ここまで集団で来ているので、最後は結局スプリント勝負となります。スプリントの決着は逃げか、その逃げを差すかの2通りしかありません。しかし、そのスプリント勝負に移行する前に等々力の自転車がパンク。それを助けたのは峠で出会ったお兄さん。
リンが引いて先頭に追いつこうとしますが、敵からも助け舟が。木町がリンと交代しながら先頭まで行きます。木町もいいやつですよね。檜山に落ち着いて欲しいと思っている。
最後は等々力、ノリ、檜山の順で並んだ状態からノリが飛び出します。それについていく檜山。そして檜山にこっそりついていく等々力。うまーいことノリの自転車の後ろで消耗させつつ等々力がスプリント勝負を制します。ノリの後ろに付いたことで、自分が全力で走れる距離を見誤ったのが檜山の敗因。
レース後のやり取りで、ノリが自転車嫌いになった原因の一端が明らかに。中学の同級生「三ツ渕進」とイザコザがあったようです。その三ツ渕はロードでプロを目指してフランスに渡っています。その三ツ渕が帰ってきている。
最後は、夜のラーメン屋にリンと同じく博多弁を話す女の子が登場。中日向(なか ひなた)という女の子。三ツ渕の話で落ち込んでいるリンに「のりりん」と話しかけます。自転車乗ったら吹っ切れるだろうというバイク乗りのイズム。
「のり」ってのは「乗ったらどう?」っていうニュアンスなんですね。やっと気付きました。
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