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賭ケグルイ / 河本ほむら / 尚村透(1)(2)、ギャンブルがすべてを支配する学校で繰り広げられるイカサマ合戦

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賭ケグルイ(1) (ガンガンコミックスJOKER)

月刊ガンガンJOKERに連載されているギャンブルマンガ。原作者が河本ほむら先生、作画が尚村透先生。河本ほむら先生は司法試験に合格して、現在マンガの仕事に携わっているそうです。珍しい経歴。ペンネームの由来は河本フォーミュラですね。

エリートだけが通うことのできる私立百花王学園は、ギャンブルで稼いだ金額がすべての序列を決定する強烈なまでのヒエラルキーがあります。主人公は、そんな百花王学園に転校してきたギャンブル中毒の蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)。

嘘喰いカイジと同じジャンルで、学校を舞台にしています。「イカサマは見抜けない奴が悪い」という点はカイジなんかとまったく同じ。2巻までで「投票ジャンケン」「ダブル神経衰弱」「生か死か」「二枚インディアンポーカー」といったギャンブルが登場しています。

2巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)

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転校生としてやってきた蛇喰夢子に学校のルールを説明するところから。説明する鈴井涼太は、ポーカーで破れて借金を背負っており、最下級の家畜としてポチと呼ばれています。説明後、さっそく蛇喰にギャンブルを挑んでくる早乙女芽亜里(さおとめめあり)。

投票ジャンケン

教室のクラスメイト30人に予め、グー・チョキ・パーのいずれかのカードを投票してもらい、そのなかから引き当てた3枚のカードでジャンケン。カイジの限定ジャンケンを彷彿とさせます。投票したクラスメイトの7割は芽亜里の支配下にあり、グーとパーを投票します。このために中には偏りがあり、パーを出すと負けにくいことを芽亜里は知っています。

一度100万円負けた後、うまいこと誘導して10倍プッシュの1000万円の勝負に。資金力も実力のウチ。3枚のカードでパーを複数引き当てて勝利を確信した芽亜里でしたが、蛇喰が出したのはチョキ。毎回どれに偏りをもたせるかを鈴井がサインで出していたことを見ぬいた上で、最後は運でチョキを引き当てて勝つという危険なギャンブルでした。

クラスを制圧した蛇喰の次なる標的は生徒会。生徒会会長はギャンブルで前生徒会長を退けて就任したという、この学校のギャンブル狂っぷり。そんな生徒会に1年にして所属している皇伊月(すめらぎいつき)が蛇喰にギャンブルを挑んできます。

ダブル神経衰弱

トランプのデッキを2つ使った神経衰弱。数字だけでなくマークまで一致させる必要があります。もちろん皇はイカサマあり。温度が上がると、カードの種類を識別できるわずかな模様が浮かぶトランプを使用していました。最初は負ける蛇喰でしたが、驚異的な記憶力でイカサマを看破した上で、そのマークを逆に暗記して1度目にして54枚を当てて勝利。

これで生徒会にも蛇喰の名が知れ渡ります。生徒会役員の西洞院百合子が次の相手。順調に賭け金も上がってきて1000万円→2000万円ときて次は4000万円。

生か死か

壺の中に入れた剣の形をしたコマが、盤上のどのマスに刺さるかを賭けるギャンブル。剣には向きがあり、賭けたマスに対して30倍でプラスとマイナスが替わります。ルーレットと同じ要領ですが、30倍のプラスマイナスで持っているチップ以上に勝つことも負けることもできます。

西洞院の戦略は圧倒的な資金力と、壺振り役の手に仕込んだ磁石のイカサマ。そのイカサマも看破して一転集中で剣が刺さっているであろうマスに賭ける蛇喰。蛇喰の勝利かと思われましたが、そのマスには剣が刺さっていませんでした。西洞院も気づかない生徒会によるイカサマ。剣が刺さった後で、下の床から磁石で剣を後から反発で飛ばしていました。まさしくギャンブルとイカサマのためだけに学校があることに恍惚とした表情を浮かべる蛇喰。3億1000万円の借金を背負います。

その後、生徒会によって収集された債務者たちの中で「借金つけかえゲーム」が開催されることに。4人一組になって、順位の付くギャンブルで借金の額を付け替えます。これだと借金が少ない人は旨みが無いので、借金が一番少ない人はチャラになるという生徒会の大盤振る舞い。

二枚インディアンポーカー

ジョーカーと絵札を除いた40枚のトランプから、各プレイヤーに2枚のカードが配られます。1枚は自分が見て、もう1枚は自分以外の全員が見えるようにします。この2枚でできる配役を競うゲーム。数字が同じの「ペア」、マークが同じの「マーク」、バラバラの「ブタ」の順に強さが決まっています。

ベットやレイズは普通のポーカーと同じ。メンバーは蛇喰と早乙女に加えて、お金を持っているのにわざわざ借金してきた木渡と木渡にイジメられている蕾。木渡は借金をチャラにして、その額のぶんをまるまる儲けようとしています。

勝負が始まって早々蛇喰と早乙女、木渡と蕾がカードの種類を教えあうというイカサマ勝負に。あまりにもあからさまなので、全員が自分の2枚のカードを把握しての勝負に移行します。つまり、2枚のウチ1枚を他の人に開示するという性質のゲームに。

シンプルに見えるこのゲームを複雑にしているのが、各自10枚持つチップの1枚あたりの価値が異なるという設定。借金の額の10分の1がチップの価値になっています。そのため、レイズやコールでどのチップを使うかも最終的な獲得金額に影響してきます。

勝負はいじめられた蕾が、1位になるチャンスを得た時に大きく動きます。自分をいじめていた木渡を裏切って自分の勝利に走る蕾。蛇喰に勝利します。途中からおかしな展開になり、蕾を大きく勝たせて木渡を負けさせるというゲームに。早乙女と蛇喰は、自己申告の借金額を偽ってチップを入れ替えるというイカサマを行なっていました。莫大な借金額である蛇喰のチップだけが大きな価値を持っていましたが、蕾と木渡はそのチップを勘違いさせられていたというわけ。結果として、ビリにさえならなければと考えていた木渡がビリになり、3億もの借金を背負うことに。

正直イカサマの中身がそれほどでもないんで、雰囲気顔芸ギャンブルって感じですが、なかなか読ませます。

賭ケグルイ(1) (ガンガンコミックスJOKER)

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賭ケグルイ(2) (ガンガンコミックスJOKER)

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