ダンジョンを探索するパーティのアドベンチャーとグルメをミックスさせた話題作。ウィザードリィ系のRPGっぽく人間・エルフ・ドワーフといった種族、戦士・魔法使い・盗賊といった職業、スライムやドラゴンなどのお約束モンスターが出てくるんですが、メインは料理。
山賊ダイアリーよろしく、仕留めたモンスターをあの手この手で調理していきます。もちろん、パーティの目的はモンスターを食べることではなく、ダンジョンの奥深くに潜むドラゴンを倒すこと。なんですが、シビアな経済事情からモンスターを食べていくことを余儀なくされます。
普通のRPGでは、食事なんて意識しませんよね。Nethackやシレンみたなローグライクゲームならいざ知らず。それらのローグライクゲームも、直接モンスターを食すわけではありません。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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戦士ライオスが率いるパーティがダンジョンの奥深くに潜むレッドドラゴンと戦いますが、空腹で力が出ずに敗れてしまいます。窮地に陥ったパーティを救ったのはライオスの妹の僧侶ファリン。転移呪文で一行をダンジョンの外に飛ばします。
みんな生活がかかっていることもあり、お金のないライオスから離れていきます。残ったのはエルフの魔法使いマルシルとハーフフットの盗賊チルチャック。お金が無いので、食糧なしでモンスターを狩って現地調達することをライオスは提案。しぶしぶ受け入れるマルシル。ドラゴンは1ヶ月に一度活動するので、妹が消化されきるまでの猶予は1ヶ月。うんちにまでなっちゃうと蘇生魔法が効かない可能性があります。
そんなこんなでダンジョンの冒険開始。歩くキノコのモンスター「歩き茸」と大サソリを倒して調理することに。このときパーティに加わったのがドワーフの斧使いセンシ。卓越したモンスターの調理知識と経験を持っています。センシも加わって、モンスターを調理しながらどんどん進んでいきます。
スライムを乾燥させて食材にしたり、マンドラゴラを叫ばせてアク抜きしたり。人食い植物はタルトに、大コウモリは天ぷらにして食べられます。圧巻なのは、動く鎧すら食べようとするライオスの飽くなき食欲。魔法で動く鎧ではなく、軟体動物の群体が鎧を動かしていることを看破します。何気に極めて高い戦闘力を示すライオス。
マルシルはパーティの良心とも言えるキャラで、モンスターの調理をいやがり、チルチャックは徐々に順応していきます。動物・植物のモンスターはともかく亜人とか出てくるときつそうですね。炎やギロチンの罠をモンスターの調理に応用するという発想が出てきたりして、笑えるシーンもたくさんあり、このマンガ最高です。2015年始まって最初のめっけもんでした。
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