「のだめカンタービレ」の二ノ宮知子先生が描く、オーバークロックというPCを規格を超えて動作させることに執念を掛ける人たちのマンガ。ジャンプ改が休刊になりましたが、ヤングジャンプに移籍して連載が続いています。
主人公の奏は、オーバークロックなんてまったく知らなかったんですが、ハナという女性に惚れてしまい、ハナがオーバークロックの世界でしか生きていけない人だったことから、その道にどっぷりとはまってしまいます。ハナは奏はまったく眼中に無く、世界的に有名なオーバークロッカーのミケから離れられません。
ハナが親の決めた婚約者から逃げるために丸田さんの牧場に行き、奏も丸田さんの牧場にオーバークロックを教えてもらいに行って、なんやかんやあって奏と丸田さんのペアがワールドレコード更新で、世界大会へ出場することに。そして、実家に帰るとそこにはなぜかハナがいました。
6巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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ハナが奏の家にいたのは、ミケが婚約者にわさび漬けで買収されていたため。ミケは相変わらず食べ物に弱いですね。ハナの存在に色めき立つ奏の母と妹。奏は、ハナに自分の思いを伝えると共に、世界大会に一緒に出てくれないかと言います。丸田さんは牧場から手を離せないので誰か代理に出てもらう必要があります。しかし、ミケに勝ったらハナと組む、という約束があったためにハナには断られてしまいます。
結局丸田さんの代理として、海外在住の強豪日本人オーバークロッカーの庄野実という人に出てもらうことに。世界大会会場の上海に向かう飛行機の中にはミケの姿が。ミケはゲスト審査員として招かれていました。会場に着くと、世界中の強豪オーバークロッカー達と一同に会します。庄野さんは、本業医者で病院に液体窒素が余っていたことからオーバークロックにはまってしまったクチ。
交流会と称した飲み会の2次会で、カラオケに行くことに。中国ではカラオケってめっちゃやらしい遊びなんですよね。オーバークロッカー達はいかんなくダメ人間っぷりを発揮。どこかの店でお酒をもらったり、そのへんで女を引っ掛けたり、大会前日なのに腕を負傷したり。
結局庄野さんと奏を除く全員が、2日酔いで集合時間に送れるというダメッぷり。奏も相部屋の庄野さんに起こしてもらっただけですが。それでも会場について、競技が始まると全員顔が真剣そのもの。しかし、ここにきて庄野さんのぶっ飛び具合が明らかになります。「3Dはまったくわからん、2D専門だから*1」という理由で、早々に寝始めてしまいます。庄野さんの仕事はマシンを出すところまででしたか。ここから奏が一人で集中力を発揮し始めたようですが、どうなることやら。
番外編
ミケの学生時代が、番外編として前後編で描かれています。学生時代から「速さ」に異常なこだわりを持って、ママチャリを改造したり、ギターテクを極めたり、バイクの改造にはまったり。類まれな能力で多方面からかなりモテていたようですが、一切興味を示さず我が道を進んできたわけですね。ミケの由来は苗字が「猫屋敷」だったからですか。
最後にハマったバイクの改造で、事故を起こして入院。その病院で医者がオーバークロックに打ち込む様子を見て、その道に進むことになったんですね。「将来のことを考えろ」という親や幼馴染から離れ、一人秋葉原でオーバークロックに打ち込んで生計を立てるようになったのはこういう訳でしたか。その能力をオーバークロック以外に発揮すれば、とんでもない社会貢献ができそうですが、やりたいことをやるのが一番ですね。
- 作者: 二ノ宮知子
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