さまざまな能力を使える魔法使いの女の子たちが次々に登場し、戦って死んでいく岡本倫先生のダークファンタジー。
主人公の村上は魔法使いではなくフォトグラフィックメモリーと呼ばれる一度見たものを記憶する能力を持つ高校生。ひょんなことから魔法使いの戦いに巻き込まれます。研究所を脱走した魔法使いのもとに送り込まれる刺客達。
研究所に関わっていた黒服の男は、交通事故に見せかけられて殺されますが、銃弾が頭蓋骨に斜めに入って奇跡的に生きていました。その男の暗殺に差し向けられる魔法使い達3人。魔法で透明になって病室に侵入しようとした所で急展開。3人の一人、るるみのハーネストが孵卵。魔法使いも含めて佳奈以外全員が食われ、佳奈も両足がボロボロ。
12巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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佳奈を助けに現れた結花が襲われそうになった所で、佳奈の予知能力が発動。十数秒遅らせることが出来れば、村上やヘクセンヤクトが到着して、るるみを退けられることがわかります。その予知を頼りに相手の捕食を遅らせる佳奈。透明になっていた美咲の存在もあり、間一髪で結花を助けられます。ヘクセンヤクトが情報を聞き出そうとするもビーコンが作動して溶解する美咲。結局黒服の男は男女の記者に病院から連れだされます。
報告を聞いた後で怪しい笑みを浮かべる新所長。「バカね、孵卵が運次第だと思っているなんて」というセリフから、この所長が孵卵について何らかの知識を持っている、あるいは操作していると思わされます。
間に挟まれた100年前のドイツにおける日本人地質学者のエピソードで、深い地層から宇宙人の残したものを発見した件が描かれます。自分以外のドイツ人発見者を全員殺した男。その男と同じメガネをかけたオールバックの男性が、娘のマキナという少女に向かって「我が一族の宿願が成就する日が近づいた」というセリフ。このあと登場する黒幕的ポジションでしょうね。
ヴィンガルフを追う記者達は、黒服の男をかくまうも意識を取り戻しません。このときにわかったのは、女のほうが佳奈の姉だということ。行方不明になった妹、ということはやはり研究所では、見知らぬ女の子を無差別にさらって実験体にしていたんでしょうか。
学校では、村上の同級生が新キャラとして出てきました。暴力事件で停学になっていた高屋という男。立ち寄ったメイド喫茶でバイトしている初菜に一目惚れします。その後、不良にからまれたところで、初菜の再生能力を知るところに。今後関わってくるキャラになりそうです。平和な展開から突如の急展開を見せるのが岡本先生。12巻の最後は、佳奈による「初菜が孵卵する」という予知。この予知を防ぐ手段があるんでしょうか。
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