タイトルからしてほんのりと胡散臭さが漂います。「お金持ちは長財布を持っている」みたいな都市伝説に通ずる者がありますね。仕事ができる人は筋トレをしていることがわかったからといって、筋トレしても仕事ができるようにはなりませんよ。先の長財布もおんなじで、お金持ちが長財布を持っているからといって、長財布を持ってもお金持ちになれるかどうかはまーったく関係ありません。
筆者の山本ケイイチ氏は、某芸人と同じ名前で陸上自衛隊勤務を経て現在はフィットネストレーナー。「人生を変えるフィットネス」「ビジネスマンのためのフィットネスライフ」「肉体改造極限トレーニング」「2週間でできる強制肉体改造」などの著書があります。
広告
そもそも論として、作者によると「第一線のビジネスパーソンは身体を鍛えている人が非常に多い」そうです。そして「優秀なビジネスパーソンが、トレーニングにおいても成功する」とも。この辺りはなんとなく同意できるものがあります。
運動に限らず、何か自分を律する習慣を持つことは、ビジネスで成功するための必須条件。アメリカでは太っているのは自分自身をコントロールできていない証拠で、リーダーとして他人を率いていけないとみなされる。といった件もうなずける部分があります。だらしない体のおっさんに指示されるのはたしかに嫌かも。
成功する人の共通点として、
計画性が高く実行力がある
情報の選択力が高い
忍耐力がある
コミュニケーション能力が高い
などが上げられています。いずれも勉強やスポーツに置き換えてもなんら遜色ない重要なポイント。あと筋トレする上での見過ごされがちな「食事と睡眠」についても書かれていました。
痩せるには朝食前に運動をする
痩せたかったら4時間おきに食べる
有酸素運動の前後は「食べない」が基本
11時~12時、2時~3時が睡眠のゴールデンタイム
トレーニングの時間を通して500ml以上の水分と、プロテインを獲る
トレーニング後はアミノ酸を摂る
エネルギー源として蓄えた脂肪を使うことや、量を減らして食べる回数を増やして脂肪を蓄えさせないことが痩せるためには大切。有酸素運動はエネルギーの吸収を良くするという点で、太ってしまう落とし穴があります。疲労回復や筋肉の分解、集中力をキープするために睡眠や筋トレ前後のアミノ酸・炭水化物の補給に関する説明も。具体的で役に立ちそうです。
先入観からすると意外でしたが、読んでいると筋トレの重要性がひしひし感じられる良書ですね。具体的な筋トレの知識が仕入れられた点もGood。タイトルも体を鍛える習慣が自ずと仕事ができる人と共通してくる、という意味で捉えられそうです。
- 作者: 山本ケイイチ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/05/30
- メディア: 新書
- 購入: 33人 クリック: 497回
- この商品を含むブログ (206件) を見る
- 作者: 山本ケイイチ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/05/29
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
関連エントリ
広告
5月1日発売の新刊
- 作者: 渡辺潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/01
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 和久井健
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 松井優征
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/05/01
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (13件) を見る
エンバーミング-THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN- 10 (ジャンプコミックス)
- 作者: 和月伸宏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/05/01
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (5件) を見る