相変わらず自己啓発書のタイトルには苦笑するしかないですね。「そっと教える」ってなんでしょう。採用のプロってのもよくわからない。人事部ってことかなと推察はされますが。
しかし、著者の経歴を見ると
天理大学、早稲田大学 を卒業後、修行を経て1971年に経営コンサルタントとなる
これまでに500余りの企業を指導、現在も数多くの企業の顧問
とあるのでサラリーマン経験はない上に、人事経験すらなさそうですが。いったいどこで誰を採用したのか教えて欲しいところ。まあ本の中身とは無関係なのでこれぐらいにしておいて、肝心の中身を紹介すると、
「伸びる人」は不満を口にせず、感謝する
D(努力)・H(反省)・K(感謝)のサイクルの法則を知り、実行している
考える・行う・念じるの「考・行・念」を徹底している
面白い言い回しですね。サイクルとか法則とか言うほど大袈裟でもなさそうですが。
一緒に働く人がどうしたら仕事しやすいか考えている
素直で謙虚、叱られたことに感謝してすぐに改める
「伸びる人」はつねに情熱と数字で考える
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真剣だからこそ、具体的な数字が頭に入っている
不屈の情熱とエネルギーで困難を突破する
お、おう。
「虫の目」(近々)「魚の目」(潮目)にプラスして広い視野の「鳥の目」を持つ
「魚の目」ってのが初耳。
段取り良く、コツコツとていねいに準備する
「伸びる人」は守・破・離、十年の辛抱に堪える
守・破・離十年の修業に堪えて、精進し続ける覚悟ができている
「D(努力)・H(反省)・K(感謝)」「考・行・念」に続いて「守・破・離」ですか。
自分の居場所で、つねに上位20%に入る
人一倍、努力を重ねる
それは伸びる人とイコールであって、未来にそうなる人を見分ける方法が欲しいわけで。
「伸びる人」の好物は、お客様の笑顔
お客様に喜んでいただけることが、仕事の最大のモチベーション
積極的にお客様に会いに行く、小さな用事でも顔を出す
苦言・クレームに感謝して改善できるように努力する
どんなお客様も大切に、地道に人脈を広げていく
読み終えてモヤモヤが止まりません。ここに書かれているのは、受動的な話ばかりですね。伸びる人はアウトプットでわからないの? こんなに素直で謙虚な人たちは、社畜とか言われて嫌われるんじゃないかと思います。本のチョイスが悪かったかも知れませんが、今のところまったく役に立たない自己啓発書No.1ですね。コンサルって人たちが好きじゃないので、ネガティブなバイアスがかかっていることは否定しませんが、それにしても中身がスカスカ。
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