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なにかもちがってますか / 鬼頭莫宏(1)-(5)、中学3年生が超能力を使って世直しをしようとしたら、いろいろ取り返しがつかなくなっちゃった

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なにかもちがってますか(5)<完> (アフタヌーンKC)

鬼頭莫宏先生の超能力マンガ、こちらは「のりりん」と違って死人も出たりして鬼頭先生平常運転です。5巻で完結となりました。のりりんも終わりましたし、2つの連載が終了して新しいマンガの構想を練っているところでしょうか。

主人公の日比野光は、物心ついた頃から世の中に違和感を覚えている中学3年生。一社高蔵という謎めいた転校生がやってきた日から、日々が非日常な毎日に替わってしまいます。「小さなキューブ状に周辺の物体の場所を入れ替える」という超能力に目覚め、その能力でもってイッサの唱える世直しを手伝わされることに。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

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中学3年生になった始業式の日にミッツの前に転校してきた光は、不良同級生の亀島に女顔を指摘されて激昂、そのまま乱闘となります。殴りかかろうと一社が机を振り上げた時に、その机の脚が突然切れてしまいます。その日の放課後、一社に呼び出された光は、机の中で見つけたと言う鉄の輪をつきつけられます。鉄の輪は切れた机の脚の一部分にぴったり当てはまるもの。一社に自分が超能力を持っていることをつきつけられた光は、一社の言う世直しを手伝わされることに。

世直しと行っても、超能力で入れ替えられるキューブはiPod程度の微々たるものなので、必然とできることは限られます。通話しながら運転するルール違反のドライバを懲らしめるために車の一部分を入れ替えて事故を起こさせたり、。そして、この世直しに巻き込まれてから、良いことをしようとしているのに光の罪悪感は高まるばかり。一社と亀島のケンカを止めようとした時に能力の使用を誤って同級生を殺してしまったり、運転しながら通話しているドライバが事故にあったら同級生の親が巻き込まれたり。その能力で持って一社を殺そうとしますが、それは叶わず。

そうこうしているうちに、2人の悪行を知るという人物が接触してきます。同い年の高岳似子(たかおかにこ)という少女。似子も光と同じく超能力者であり、物や空間に残された記憶を読み取ることができるサイコメトリングが可能。3人で世直しのために行動することとなりますが、相変わらず光の超能力は不安定。そして3人を追い詰める警察の捜査の手が迫ります。

3人を追い詰めた桜山という警察官は、超能力の存在にそれほど驚きを示さず、3人の世直しの顧問を買って出ます。「一社が居ないときには能力を使わないほうがいい」という意味深なセリフ。警察の次は、あやしい宗教団体の影。その宗教に鶴里が取り込まれます。鶴里は同級生が光の能力で死んでしまった時に、犯人を捕まえるためにヒカルを頼ったこともあります。ナイフで一社を殺そうとしたのを止めたのは桜山。なぜか消失しているナイフの先、光は能力を使っていません。

そして、似子が今度は宗教団体に連れ去られます。後を追った光と一社の前に現れたのは、似子の母親。ここに来て似子の母親の説明ですべての超能力の謎が解けます。一社はアンプリファイアという能力の持ち主で、他人の超能力を強化することが出来ました。光のサイコキネシス、似子のサイコメトリングはその影響を受けています。

桜山・似子の母・一社の母は同じの超能力の組み合わせで似たようなことをしていた3人組でした。思想の違いから袂を分かった後、桜山は警察官になり、似子の母は能力を利用して宗教団体で悪用。似子の母はそれなりに悪人のようでしたが、最後は一社に触れられたことで許容オーバーの記憶が流れこんで頭が破裂しちゃいます。

一社は母のことを知り、ちょっと変わったかなと思いきや、そうでもない様子。なんかよくわからない終わり方ですけど、勉強を頑張ってちょっとでも良い世の中を目指すようです。終始ローテンションで進む超能力マンガでしたね。安易に能力を前面に押し出しちゃうと、すぐバトル物になっちゃいますし、これはこれでアリかな。

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