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BLUE GIANT / 石塚真一(1)-(5)、世界一のジャズプレーヤーを目指して仙台から東京へ

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BLUE GIANT 5 (ビッグコミックススペシャル)

「岳」の石塚真一先生によるジャズをテーマとしたマンガ。ここのところ、音楽関連のマンガを連続して読んでいます。

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仙台市に住む高校生だった宮本大がプロのサックスプレイヤーとして大成するまでを描きます。宮本大の成長を描きつつ、その成長に関わった人たちが大について回想するシーンが挟まれます。最終的にどんなプロになったか未だ描かれていませんが、とんでもないビッグネームになったのではないかと感じられる部分がチラホラ。

このマンガの構想を練るために仙台取材やジャズフェスティバル取材を行ったようですが、「音楽は絵からでないよ」なんて言っちゃう編集者はなかなかに厳しい。しかし、石塚先生のジャズ熱がマンガからほとばしってます。残念ながら大がどんな演奏をしてるかまでは伝わってこないんですが、石塚先生が選曲したジャズのコンピレーションアルバムがユニバーサルミュージックから発売されてたりします。

私はこちらはまだ、残念ながら聞いていません。

5巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)

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宮本大(みやもとだい)は、友達の周平に中学卒業記念に連れていかれたジャズバー出始めてジャズを聞き、その世界にどっぷりと浸かることに。バスケットボール部引退後は、河原で一人サックスを練習する日々。大にジャズを教えた周平はというと、医学部進学を目指してジャズピアノからは完全に離れています。

まわりが進学先について悩む中、サックスを吹く大には迷いはありませんでした。そんな大を見かけてジャズのセッションに加えるバーのマスターなんかが登場するんですが、大の音量にまったく合わせられません。ここまででわかるのは、大の演奏は飛び抜けて大きな音で感情に訴えかける何かがあるということ。

我流で練習していた大に、先生として付くのが音楽家の由井。かつて渡米しジャズの道を極めようとした過去を持っています。大の才能を認め、基礎からサックスを叩き込みます。由井のサックスの腕前は凄まじいですが、「全然ダメだ、うまいのはゴマンといる」「オレの音は良くても感動、おまえの音は人を圧倒できる」と言います。

高校卒業と同時に世界一のジャズプレーヤーになることを目指して上京していきます。様々な人物の回想が巡ります。大の持つテナーサックスは兄の雅之がローンを組んで購入した楽器店で最も高いもの。母の居ない宮本家で高校卒業と同時に就職した兄は、どこまでも家族に献身的。大といいかんじの中になっていた三輪さんとも離れてお互いの夢のために頑張ることを話します。高校の音楽の黒木先生もまた、大のスケールの大きさを感じ取っている一人。文化祭でまさかのセッションを見せました。

上京した大が出会ったのが、4歳からピアノを始めた沢辺雪祈(さわべゆきのり)。初めて出会った時、右手一本で聴衆を圧倒するピアノ演奏を見せていました。沢辺は初めて聞いた大のサックスに、その凄まじい努力の痕を見て、組むことを決意します。後はドラムを探したい、ということになるんですが、なかなかに難航します。それもそのはず、2人と同年代で勝つ、2人に並べる腕を持つドラマーなんて早々いません。

紆余曲折を経てドラマーとして加わることになったのは、大の高校時代の同級生の玉田でした。上京してから宿無しの大がお世話になっている大学生。最初はもちろんまったくダメなんですが、大の熱意に感化されたのか電子ドラムを購入して、音楽教室にまで通って少しでも2人に追いつこうと努力を見せます。最初は嫌がっていた沢辺も、ちょっとずつ態度が軟化していき、玉田の徹底指導に入りそうな様子。

やっぱり音楽は絵から出てこないので、キャラクターの成長譚といった色合いが濃いですが、必死で練習してうまくなるところを丁寧に描くのが好感がもてますね。続きが気になります。

BLUE GIANT(3)

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