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バキ外伝 創面 / 板垣恵介 / 山内雪奈生(1)-(3)、疵面は休載中ですが同じ作画担当でギャグテイストに高校生活を送る花山が描かれるバキスピンオフ

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バキ外伝創面 3 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)

「創面」とかいて「きずづら」と読むバキのスピンオフ、主人公は花山薫。花山を主人公としたスピンオフは「バキ外伝 疵面*1」もあり、作画も同じ山内雪奈生先生なんですが、現在休載中。疵面は催眠術を駆使するマフィアのボスとの戦いが基本のバトル漫画ですが、勝手な勘ぐりながら本編の格闘を離れてドラゴンボールの世界に入っちゃったのがまずかったのかなーと思います。

創面は、純然たる一話完結のギャグマンガ。いやギャグではないかも知れませんが、高校一年生に編入してきて数々の騒動を引き起こす花山を見ていると自然と笑えてきてしまいます。すべてのスケールが違いすぎて、他を圧倒する様を描いています。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

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入学して早々スケールのデカさを見せつける花山は、先輩からのカツアゲに対して札束でパンパンになった財布を渡します。名前が花山薫であると知って驚愕する先輩に、二宮金次郎像の前で「俺は善良に生きていく」と宣言。

もちろん、花山を恐れるだけでなく堂々と襲いかかってくる生徒も。スタンガンにボウガン、カミソリの罠を駆使して襲いかかってくる生徒に対して、花山が学ランを脱いで大量の武器を見せます。手榴弾にショットガン、日本刀、ハンドガン。これらの用意はもちろんケンカのため。と言っても自分用ではなく、相手に好きなものを渡して自分相手に使わせるため。その覚悟の凄まじさに震え上がる生徒。

剣道部主将、相撲部、出所した不良、金持ち生徒が飼っている猛獣ペット、すべて花山にかかれば手を出すまでもなく、そのたたずまいだけで恐れをなしていくさまは痛快。

刺青を隠すために全身を覆うオリンピック選手御用達の水着を着た上でプール状に津波を発生させたり、体罰教師をオーラだけで圧倒したり、告白してきた女子生徒に震え上がるほどの男のデカさを見せつけたりと八面六臂の花山っぷり。

しかし、凄いエピソードだけじゃありません。冬休みの宿題を、投稿日の日付が変わる直前までまったく手を着けなかった花山。付き人の木崎が心を鬼にして花山に指導して宿題をさせます。地味にヤクザなのに木崎は国立大学出身だったり。そんな花山は、まさかの九九ができないという体たらく。

通知表を木崎に見せるときには、冷や汗だらだらの花山。風格もあって「旅に出てぇんだ」なんて言ってますが、男らしさと通知表の中身が全然あってません。木崎が学習机の引き出しを開けるとバーボン、「飲むのは勉強の後!」って叱られてますけど飲んじゃダメでしょ。

全3巻で完結、もっと見てみたい気もしますが、高校生活という枠の中ではこんなもんでしょう。キャラの立ちっぷりが刃牙を完全に凌駕していますね。肩肘張らずサクッと読めてオススメ。

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*1:こちらはカタカナでスカーフェイスと読みます。

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