日露戦争が終わった後の北海道を舞台にしたマンガ。元軍人で「不死身の杉元」と呼ばれて恐れられていた杉元佐一と、アイヌの少女アシリパが、アイヌの遺した金塊を追います。
同じくアイヌの金塊を追うのは脱獄囚を率いる土方歳三と、第7師団を率いる陸軍中尉の鶴見。
街で聞きこみをしているときに、その鶴見の部下に囚われた杉元。拷問を加えられて両手を縛られた状態から反撃を開始します。
3巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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双子の男たちとの交戦は、物音が大きくなったことから周りが気づいて終了。脱獄王の白石は、全身に脂を塗って冠絶を外して窓の鉄格子の隙間から杉元のいる部屋に侵入。そして、さきほど杉元にボコられた双子がリベンジに来た所で、銃剣を奪って二人を殺します。
双子の腸を自分の腹につけて、殺しあって瀕死になったように偽装。病院に運ばせる途中で、そりを引いていた男を殺して脱出に成功します。そのことに気づいて追う鶴見でしたが、他にも妨害があって杉元勢力に金塊を追わせて、最後に横取りしたほうが良いと判断。鶴見がいなくなってから、刺青人皮を探しますがありませんでした。それもそのはず、鶴見は刺青人皮をずっと肌着として着込んでいました。変態ですね。
土方歳三は脱獄してから着々と準備を整えています。生きていた永倉新八から武器を調達。さらに渋川という脱獄囚を仲間に加えようとしますが、逆に襲われたところを反撃。圧倒的な強さで、渋川らを全滅させます。70をゆうに越えた年寄りとは思えない超人的な動き。
杉元たちと次に交戦することになったのがマタギの二瓶鉄造という男。東北出身で第7師団にいた谷垣と行動を共にしています。アシリパと一緒にいたニホンオオカミを狙って来る二瓶。そして二瓶は脱獄囚で、刺青を持っています。ヒグマに飽きて、更に強い獲物を求めてニホンオオカミに対象を定めています。
二瓶が罠を張ってレタラを撃とうとしたところに、背後から銃を突きつける杉元。もちろん二瓶は反撃。腕をやられて指も切り落とされますが、まったく怯むことなく杉元を銃身で殴りつけます。
どんどん強い奴が出てきますね。本編の戦いは激しさをますばかりですが、美味しそうな料理も合間合間に挿入されています。アシリパはオソマ(うんこのこと)と呼んで毛嫌いしていた味噌をとうとう口にします。ヒンナヒンナだそうです。二瓶たちが食べていたニヘイゴハンなる心臓の串焼きや血の腸詰は、すごく栄養価が高そうで口にするのがはばかられそうなくらい男らしい。相変わらず二重に楽しめるゴールデンカムイでした。
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