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とめはねっ!鈴里高校書道部 / 河合克敏(14)、合宿の成果を書の甲子園へぶつける最終巻

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とめはねっ!鈴里高校書道部 14 (ヤングサンデーコミックス)

帯ギュモンキーターン河合克敏先生が描く高校書道部マンガ。 主人公はカナダからの帰国子女である縁。NHKでドラマにもなりました。

縁は2年になり、ライバル校の鵠沼との合同夏合宿が始まっています。書の甲子園に出すための作品作りに精を出す面々。鈴里高校のメンバーは書の甲子園に出品する作品をどうするか決めていなかったのでテーマ探しから。

縁は、ずっと気になっていた祖母の話に出てきた、三浦先生から情熱を奪い取るほどの作品を書く書道家について聞きます。そして、その作品を見るために単独ではるばる群馬の美術館へ。大きなショックを受けるも、一段と成長しそうな予感。

14巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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日野姉妹は偶然にも新古今和歌集万葉集のかなの書で、2枚の紙をつなげるという工夫で作品を仕上げます。三浦先生の評価も上々。

望月結希が書き上げたのは光明皇后「楽器論」、

樂毅論 - syonomori ページ!

こういうのなんですね。三浦先生が最初は母の字の筆順を間違えてたのになんて言ってますが、素直に上達ぶりを褒め称えます。それを聞いて涙ぐむ望月。これが書道部で最後の作品になりますからね。

縁は作品の抗争が出来上がってきて徹夜で書き上げることに。書道部の面々が起きてきて目にした縁の作品は、部活に打ち込んだ日々の気持ちをよみあげたもの。4人が感動していると、横からやってきた三浦先生感想は「ついにやったか」というもの。それほどの作品という事でしょうか。

この合宿を最後に柔道部に専念する望月が、女子体重別決勝戦を前にして顧問にかけもちを交渉します。三輪ちゃん仕込みの交渉術でうまいこと勝てば週一で書道部に行くことを認めるとの言質を取ります。相手は1年生ながら決勝まで勝ち上がってきた石塚夏穂、石塚今日子の娘。この試合の解説はオリンピックで2度の金メダルを獲得した来留間麻理、という帯ギュキャラが登場しちゃったり。その決勝で勝った後、「書道によって平常心と集中力が養われた」なんてコメントして、ますます書道部復帰を認めないといけない雰囲気を作り出します。

そうして、書の甲子園の結果が影山先生のところに来ます。結果は全員入選。縁は大賞で、上に文部科学大臣賞しかない2番目にいい賞。ひろみは準大賞で島は優秀賞、望月はその次にいい秀作賞までいきます。書の甲子園の会場で再開するみんな。上位入賞者は席上揮毫(衆人環視の中で筆捌きを披露する)があるということで、縁と望月は2人で力をあわせて「ただ一本の線を書く」という言葉を書き上げます。望月の豪快な一。

エピローグは4ヶ月後の「書道パフォーマンス甲子園」、そんな大会があるんですね。加茂ちゃんは卒業後看護師に、三輪ちゃんは早稲田の政経と賢いところに。縁は東都文化大学書道科を目指すようです。望月はそこの柔道部に誘われていると相変わらず謎の対抗心を見せてきます。

ここでとめはねっ!の物語は終わりになりましたが、書道部というテーマでここまで感動できるマンガを描く河合先生はすごいですよね。帯ギュのころから読んでいて、サンデーで競艇のマンガをはじめたときも競艇?何それ?って思ったんですけど、気づいたら全巻揃えてましたからね。

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