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カコとニセ探偵 / 光永康則(1)(2)、霊に犯人を教えてもらって名探偵が事件を次々解決

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カコとニセ探偵 2 (ヤングジャンプコミックス)

怪物王女」の光永康則先生が描く霊能力探偵モノ。

死者の霊を見ることができる力を持つ高校生探偵が、その力をふんだんに活かしつつ警察には手に負えない難事件を次々解決していき、さらに地縛霊と力をあわせて常識では説明が付かない怨霊によって引き起こされた事件も解決していきます。

簡単なキャラクター紹介

キャラ名 説明
六波羅覚(ろくはらサトル) 主人公の高校生探偵
化子(カコ) サトルを依代として憑依する地縛霊

1巻と2巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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昔は純真なコナンっぽい少年探偵で「真実はいつも一つ」なんて言いながら事件の真相を解明していた六波羅覚は、冷めた感じで淡々と事件の真相だけ話す天才高校生に。事件現場に行けば幽霊が犯人を指さしてるので、ちゃっちゃと推理しちゃってます。

そんなサトルは、婦警の沢角泉に依頼されて妹のいる女学園で起こった事件の謎を解くことに。ある一年生生徒の自殺をきっかけに、その後7人の生徒が自然死や転落死で亡くなっていました。最初の1人はその後死んだ7人による自殺に見せかけた殺人。しかし、残りの7人の幽霊が指さしている先は人ではなくどうみても人間の霊ではない不気味な霊。「カコ」と名のるその霊は、凶悪な相貌でセーラー服を着て、「トイレに縛られた高貴な地縛霊」と自称します。しかし本当の犯人はカコではなく、さらにその指さす先にいた花子の怨霊。怨霊を浄化と称して消滅させるカコ。

そこからカコとサトルが組んで難事件を解決していくことに。地縛霊ということでしたが、サトルを依代として神出鬼没に。普通の事件には一切関心を示さず、怨霊が関わる事件を見つけ出せ、と言います。

一見普通の事故や殺人事件に見えて、裏で人間を殺す怨霊を看破して事件を解決していくサトルとカコ。話は過去にも展開して、サトルやカコの生い立ちが明らかになっていきます。カコがセーラー服を来ているのは50年前に起きたある事件から。土地神だったカコを見ることができるサトルと同じような女生徒の芦原縁と親しくなるも、同じように霊が見える男に殺されていました。「社を壊し神体を砕き地中に葬り上に学校を立てる」という手段で霊的な磁場を崩壊させたと語りますが、正体は不明。霊が見えるだけでなくカコを封じ込めるほどの力を持っていました。今後も確実に登場するであろうフラグ。

サトルが家族に疎まれながらも探偵として生きていくことを決めた事件も出てきます。動機がまったくもって不明ながら、複数の家族を皆殺しにした飯塚雄男(おすお)によって引き起こされた事件は、あと一歩サトルの推理が早ければ犠牲者を減らすことが出来ました。その犯人の男の動機がまったく持って不明なんですが、現場となった家に設置したアンテナは何かの伏線になりそうな気がします。といっても塀の中に入って行きましたが。

サトルとカコでも手に負えない凶悪な怨霊が相手として出てきた時には、新キャラの弥島銀杏が登場。サトルが幼い頃に銀杏の兄にかかった嫌疑を晴らしており、銀杏はその恩を返そうとしています。本人は普通のヤンキーチックな女の子なんですが、背後霊にその兄がついていてジョジョのスタンドのごとく物理的な力を発揮します。もしかして、50年前にカコを痛めつけた男も似たような背後霊の力を使っていたのかな。

そして2巻の最後は、怪しいノートを使った連続殺人事件を引き起こす男の暗躍が描かれます。名前を書かれた人間が次々死んでいき、その男は殺された男の関係者にノートを渡していき、死の連鎖を引き起こしています。

ダラダラ操作せずにいきなり事件の結論がわかった状態から推理する探偵モノってのもいいですね。サトルのムダのないセリフが気持ちいい。

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