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Quo Vadis / 佐伯かよの / 新谷かおる(15)(16)、明らかになるイエスの計画、イエスを裏で操る黒幕

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QUO VADIS~クオ・ヴァディス~ (16) (バーズコミックス)

夫婦合作の壮大な長編SFマンガ。17巻が9月23日に発売なので、その前に16巻までのあらすじをおさらい。このブログで取り上げているマンガの数も多くなってきて、読むのも感想を書くのも追いついていません。

暗躍するイエスの目的は不明ながら未来を目指していることはわかっています。ヴァチカンの施設は何者かに襲われており、ソフィアとルーの2人が調査しています。ヴァンパイアにまつわるウイルスに関連している様子。

フレイアの体に何が起こっているのかも謎。今のフレイアはオリジナルではなく棺の力を使って生み出されたコピーなんですが、成長するはずのない体がどんどん成長しています。

15巻と16巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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オーディンとアテナが吸血鬼に関する話を始めています。ポートの設定がぐちゃぐちゃなんで、離れていた人物が次から次へと出会う感じですね。オーディンが察していたとおり、吸血鬼が生まれたのはイエスが現れてから。イエスの血には人間を吸血鬼に変える力があり、人を襲う吸血鬼や不死身の人間を生み出しています。会話が終わった後で、頭を殴られてユダに襲われるオーディン

敵勢力の本拠地を追ってソフィアとルーがたどり着いた塔を監視しているイエス。その塔を登って行って見つけたのは一基のエレベーター。そこから地下の研究施設へ。そこで行われていた研究が何なのかはわかりませんが、研究者はヴァチカンから行方不明になっていった人たちで、今は全員灰になっていました。その研究所にいるとルーも様子がおかしくなり、体が灰へと変わっていきます。ソフィアに未来を託して灰になるルー、ルーの死をアテナも感じ取ります。

ルーの遺灰を風に乗せるソフィア。もしかしてこれって、やばいウイルスをばら撒いてるんじゃ。イエスが言っていた「彼女たちが最後のスイッチを押す」というのはこのことでしょうね。

フレイアはイエスに会いに行き、イエスらしくない何者かの影を目にします。その後イエスと会話しながら嫌な予感を感じ取ります。イエスがやろうとしていることを問いただすフレイア。イエスは無限変異型V-2ウイルスが人間や吸血鬼すべてを裁くと言います。V-2ウイルスはもともとジョシュアが作り出したもので、オーディンやフレイアでさえも遺伝子操作して体を作り替えることが可能。そのウイルスが2000年を経て人類を裁くと言います。研究所で研究されていたのはこのウイルスで、適合しなかった人たちが全員灰になっていました。V-2ウイルスの適合者は1000人に一人で、適合すると不老不死になり生殖能力が失われるんですね。

オーディンを殴ったユダは拷問部屋のような所で、鞭でオーディンを痛めつけていました。崇めているイエスを子供扱いするのが許せないというなんとも器の小さい忠誠心っぷり。

さらにイエスはフレイア達の棺を使って未来へ移動することも考えていました。もともと未来へ行くためのプログラムをジョシュアが7割ほど完成させていたということですから、やはりジョシュアのワガママっぷりが全ての元凶だった感。それに対して、無理だと断言するフレイア。時間ジャンプの理論を完成させたフレイアが言うんですから本当なんでしょう。「だったらどうして棺を探したのか」「元の世界に戻るためじゃないのか」と問うイエスに対して、「さらに過去に行くため」と答えるフレイア。イエスは「あの人はそんな事言わなかった」と口走ります。

ユダに痛めつけられたオーディンは心臓に杭を刺されて瀕死に。しかし、アテナに見つかったユダは、私はそこまでしていないと言います。

イエス・オーディン・フレイアの3人がイエスの居た空間で時間ジャンプするためのタキオン加速器を見つけた所でとうとう黒幕のシドが姿を現します。思わず7巻を読み返してしまいました。研究を完成させていざ過去に飛ぼうという段階になって最適化(という名前の洗脳が未来では行われている)を施されて、シドの棺だけは空っぽで過去に時間ジャンプしたはず。読み返してもシドが実は棺に入っていたという訳ではありませんでした。

相変わらずオーディンを見下すシドは、フレイアのことも複製と呼んで「知能が低い」と蔑みます。どうやって過去に来たのか不明ですが、オーディンとフレイアが過去にジャンプした後で飛んできてイエスに色々吹き込んだんですね。「私には私のプランがある」と話すことから、何かしら自分の思うように世界を操作しようとしているのは間違いありません。

余裕の表情でオーディンとフレイアを送り返すシド。アテナにすべてを話すオーディン。どうやらシドはオーディンたちの脳内に埋め込まれたコンピュータの情報を自在に読み取ることができて、すべての情報を管理下に置いているようです。複製のフレイアの脳内にもあるんでしょうか。

ここからはシドの恐ろしいプランの中身が明らかになっていって、それを止めるという展開になりそうです。アテナがソフィアの死を感じ取っていたのも気になります。

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