1年生だけで野球部を創設して強豪校に挑むひぐちアサ先生の野球マンガ。1打席ごと、1球ごとの選手の細やかな心理描写が描かれます。
超高校級投手の榛名擁する武蔵野第一高校との試合に勝利した西浦高校。次なる相手はARCと同じく野球をやるためだけに進学した子たちを集めている強豪校の千朶高校。
花井が4番で田島が5番という新打順で3点を先制するも、2巡目に入った千朶高校打線がツーアウト後の連打で一気に3点を挽回。2巡目にして、三橋の真っ直ぐを捉えてきています。2回を終えて3対3、3回の攻撃はきっちり抑えます。
25巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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花井のツーベースの後の田島の打席、落ち着くために靴紐を結ぶと言ってタイムを取るシーンが。5番に落とされたこともそうですが、モモカンの「花井を4番に育てる」という意思を感じてちょっと普段通りの気持ちで打席に立てていません。凡退してこの回追加点はなし。
4回表の千朶の攻撃は下位打線ということもあり、3者凡退に抑えます。三橋の直球の速度が上がったことで、配球の幅がグンと広がったことを感じる阿部。三橋には珍しくどんどん三振を取っていきます。しかし、決め球の伸びる(ように感じられる)ストレートはガンガン投げさせられています。そして、この回の終わりに三橋が歩幅に違和感を感じるシーンが。
その裏の攻撃、栄口がセーフティバントで出塁すると水谷もきっちりバントを決めます。あんまり運動神経があるように見えない水谷ですが、バントの練習を怠らずチームに貢献しようとしていた成果が出ていますね。阿部が相手の配球を読んで、内角高め全力投球を打ち返して1点追加点。三橋も絶妙なプッシュバントを決めてワンナウト1塁3塁となります。ただ残念ながらその後が続きません。沖はなかなか打てませんね。
5回の攻撃もしっかりと抑え、ストレートでボールの下を振らせて三振を取るという速球投手のようなシーンもありますが、三橋の脚の違和感が大きくなっています。6足半と7足半でストレートを投げた感触が全く違うという三橋。阿部は怒りはしませんが、感覚なのでどうすべきかをアドバイスすることはできません。
裏の攻撃もフォアボールで出塁すると、ダブルプレーになりそうなところがオフザバックでノーアウト一二塁に。打席には田島。ここで攻めるモモカンはエンドランのサイン。打者が走りだして、守備の合間に強烈な打球ですがゴロではなくライナーになってしまってトリプルプレー。不運な展開で攻撃を終えます。
すると、相手の攻撃が幸運な展開となり、西浦の雲行きが怪しくなってきます。どの打者も狙い通り撃たせてるんですが、結果として内野安打・ポテンヒット・送球ミスが連続して1点を返されます。さらにノーアウト一二塁というところで25巻は終わり。ちょっと厳しい展開ですね。三橋のストレートのコントロールは9分割→4分割→内外の2つと確実に失われて行ってます。もう高さがコントロールできていない。
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