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神様、キサマを殺したい / 松橋犬輔(1)-(4)、殺人鬼を使って家族を奪った犯罪者に復讐するクライムサスペンス

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神様、キサマを殺したい。 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」のマンガ版作画の松橋犬輔先生がジャンプ改で連載しているサスペンス漫画。「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」を読んでた時は、リアルに弟さんが逮捕・起訴されて、その裁判を傍聴することになった顛末も描かれていたりして何か持ってるのは間違いありません。

裁判長!ぼくの弟懲役4年でどうすか (ゼノンコミックス)

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「神様、キサマを殺したい」は家族を犯罪者に奪われた少女が殺しの天才で一切の罪悪感を持たない少年を利用して復讐する話。

超簡単なキャラクター紹介

キャラ名 説明
咲村千穂 父親が横領の罪を着せられて母親を殺して自殺し、妹は交通事故に見せかけて殺され、絶望して自殺しようとしたところでマコちんの殺人現場に出くわす。高校3年生。
笛田マコト 呼び名はマコちん。人気のない空地を「養殖場」と呼んで人殺しを楽しんでいる少年。息をするように人を殺し、その腕前は超一流。死体は全部マンホールに捨てて、そのまま海に流している。高校1年生。

4巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)

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空地にあるコンクリートの建物屋上から飛び降りて自殺しようとする千穂の眼前で繰り広げられるフードの男の殺害風景。飄々と殺人を行うシーンを見て震えていると屋上までフードの男が上がってきます。フードの中身は自分よりも幼い少年。自分が自殺しようとしていた理由を話すと「いいこと思いついちゃった」「君の家族を殺したヤツラを、オレが全員殺してあげるよ」と楽しそうに話します。最近は、簡単に人が殺せてしまってつまらなくなっていた、というシリアルキラーっぷり。難しいことをして成長したいと語るマコちんは、千穂の家族を殺した人たちを全員殺した後で千穂を殺す、といいその提案を千穂は受けます。

千穂の妹を殺したのは、砂辺栄斗という大学生。父親が国会議員で権力を持っていて悪事を全部もみ消していました。妹は薬物を打たれた状態で車に轢かれていましたが、その日暴行されて車に乗せられているところを千穂は目撃していて砂川栄斗の存在にたどり着いていました。

砂川栄斗とその取り巻きたちを苦も無く殺すと、登場する砂川の父親・砂辺権蔵。異常なまでに自分の所有物にこだわっていて、自分の息子ですらペット用のGPSを体に埋め込むという常軌を逸した一面があります。1日1度必ず自分に電話を入れさせるよう命令していたのに、その電話がなかったことでGPSで行方を追うと海の中。そこからバラバラになって原形をとどめていない息子の死体を前にして、悲しむでもなく持ち物を壊されたということで怒り狂い、猟師の六郷トヨ吉という人物に息子の仇討ちを依頼。

トヨ吉は91歳という高齢ですが、どんな獲物もにおいを追跡して殺す凄腕のマタギ。街中でマコちんを見つけて交戦し、その強さを知らしめます。

千穂とマコトは、千穂の父親の裁判で弁護を担当していた弁護士のところに父のつけていた日記を持っていき、なぜ父が裁判の途中で横領を認めることになったのか聞きに行きます。マコトが席をはずしているときに千穂に襲い掛かるその弁護士。どうやら父親を嵌めたヤツラとこの弁護士はグルな様子。千穂のピンチに、トヨ吉と一戦交えてから戻ってきたマコちんに助けられ、弁護士は逆に拷問を加えられます。千穂の父親を嵌めたのは社会を裏から牛耳る3人で、

  • 衆議院議員で日本平和党党首の海老沢幸雄

  • 東京地方裁判所裁判官の寺光誠一

  • 関東共武会若頭の青生亮次

政治家・裁判官・ヤクザのグル。この3人は難易度が高そうだということでマコちんのターゲットに。その情報を聞き出していると、においをたどってトヨ吉がやってきます。大量の部下を引き連れ、マコちんを襲わせます。部下はほとんど皆殺しになりますが、バテテきたところを縄と鉄球で追い詰めるトヨ吉。マコちんは一度追い詰められますが、覚醒して敵の攻撃を先読みする殺人者モードになり相打ちに。ちらっとマコちんの過去が出てきましたが、孤児院?とマコちんが躊躇いなく生き物の命を奪う様子を見て「素晴らしい」と涙を流す園長のシーンが再生されます。

その殺人者モードのまま千穂を刺したところで正気に戻って、千穂を病院に。結局トヨ吉も重症でしたが生きていました。そして、ここから警察側が動きを見せます。東大法学部を主席卒業、キャリアで一次二次試験を満点で突破した天才の日裏博彰という男が登場。マコちんの殺害現場の血痕から、犯人がどのように殺人を行ったのかを導き出し、犯行現場にいた千穂とつながりがあったことを確信。千穂を追い詰めていきます。この日裏がなかなかぶっ飛んだキャラで、ガスマスクを着けた潔癖症で、汚いものが許せないという理由で犯罪者を汚物と呼びます。2年間しかいない現場で汚物を少しでも消し去るために、(マコちんが殺しまくっているために)年間行方不明者数が飛びぬけている町に目をつけていました。

マコちんは千穂と接触しないようにしていましたが、千穂へ残した手紙をはるか上空のヘリから撮影し、マコちんの次のターゲットを知ります。居場所が常に明らかな裁判官の寺光誠一。

警察の物々しい警備をかいくぐり、寺光を殺そうとするマコちんですが、その裁判所に千穂も現れてカオスになってきます。裁判中にジェスチャーで指示を出す寺光。動き出した部下はヤクザの関東共武会の面々で千穂が捕らわれます。寺光は置いておいて、千穂を追うマコちんは高速道路上で関東共武会の長南豪という男とバトルに。2m30cmで超武闘派の長南に敗北を喫してマコちんが連れ去られます。

この戦いの後、ヤクザの死体や事故車を見て、自分が追っていたのがただの殺人鬼ではなく、何か大きな敵と抗争していることに気付く日裏。

4巻の最後は息子を殺した砂辺に接触して、マコちんが千穂の居場所を探させようとするシーンで終わります。砂辺もかなりの権力者だったようですが、海老沢の名を出されて震えあがります。

目まぐるしい展開がすごく熱いクライムサスペンス。主人公は殺人教唆する千穂に、快楽殺人鬼のマコちんということで正義と呼べるのは日裏くらい。その日裏もガスマスクでラスボス感あふれる見た目。また一つ続きが楽しみなマンガが出てきました。このスピード感で続いてほしいですね。

神様、キサマを殺したい。 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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神様、キサマを殺したい。 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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神様、キサマを殺したい。 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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神様、キサマを殺したい。 3 (ヤングジャンプコミックス)

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神様、キサマを殺したい。 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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神様、キサマを殺したい。 4 (ヤングジャンプコミックス)

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