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今際の国のアリス / 麻生羽呂(16)、ダイヤのキングとの戦いで明かされる「じょおかぁ」の存在、明かされる絵柄の国民の正体

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今際の国のアリス 16 (少年サンデーコミックス)

「げぇむ」をクリアして「びざ」を得なければ、問答無用でレーザーに焼き殺される今際の国。ねくすとすてぇじと称して、絵柄を割り当てられたゲームマスター側との戦いも終盤。

知能タイプのゲームが得意なチシヤが、ダイヤのジャックを麻雀で撃破し、その足でダイヤのキングであるクズリューに挑んでいます。げぇむは「びじんとうひょう」。参加者5人が0〜100までの数字のどれかを選び、平均✕0.8に最も近かった人以外がポイントを減点されて、マイナス10になると死亡。

残るぷれいやぁがチシヤとクズリューの2人になった所で、もはや最初のルールの原型を留めないシンプルなジャンケンのような最終げぇむになります。「0」>「1」>「100」>「0」となる3択の数字選び。

11巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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だいやのきんぐ

クズリューの過去を遡るシーン。かつて辣腕の国際弁護士として活躍していたクズリューは、金のない人間の価値を低いと断じて利益追求に走る弁護団に所属していたことに言いようのない罪悪感を覚えていました。「命の価値は平等なのか」と問い続けるクズリュー。

クラブの4「らんなうぇい」に参加していたのは、最初にケガをして動けなくなったでぃいらあ側の人間を助けてその場にとどまった人だけが生き残れる、というルールに関心を持ったからでした。自らでぃいらあとして志願し、自分を助けた人物になぜ助けたのかを問うていました。ビーチにいたときも、あの「まじょがり」で自ら死を選んだでぃいらあの魔女役の女に、なぜ自ら死ぬことを選ぶのかを尋ねていました。いずれも、自分の理想を貫き、どう生きたいか死にたいか考えた末の答え。

チシヤは最終ゲームで「100」を選んだことを公開します。クズリューが0を選ばなければ負け。その選択を見てクズリューが選んだのは0。苦しみぬいた選択の末に、相手の命の価値を自分では決めない、という選択。チシヤは自分の命にすら無関心を決め込んだからこその100の選択だったんですが、生き残ってしまいどこか悲しそう。最後にクズリューとミラが会話するシーンが。国の全てを統括する「じょおかぁ」の地位に上り詰めることが出来れば、というセリフが出てきます。ラスボスじょおかぁの存在を示唆してますね。

いまわのくにのこくみん

ここでいきなり場面はさかのぼって5ヶ月前に。シーラビ、キューマ、クズリュー、ミラが今際の国の国民ぷれいやぁとしてげぇむに挑んでいた時。4人はそれぞれ得意ジャンルが異なるために同じげぇむには参加しないものの、毎朝同じ場所で交流していました。最後に4人でハートのキングに挑んで聞くシーンが。その前にミラがげぇむが全て終わった後のことを予想していました。「くりあ」の先に待っている「永住権」の存在。

「永住権」を受け入れなければ「どうなるかわからない」、つまり強制排除されるか元の世界に帰れるかどうか不明、とミラが3人に問います。ミラの予想ですが、これってミラ自身が絵札のげぇむに参加して聞きだした情報なんでしょうね。3人はそれぞれ思っていることは違いますが、今際の国に残ってそこで生きる人たちを見続けたい、と感じていました。

かいさいなのかめ

ここでようやく主人公のアリスに戻ってきます。残るげぇむはハートのクイーンだけとなって、チシヤと出会ったアリス。クズリューを倒してどこか諦めたような表情のチシヤは、自分のことについてアリスに話そうとします。がその刹那、何者かに狙撃されます。撃ってきたのはニラギ。寿命が長くないことを悟り、最後まで生きている実感を得るためにアリスとチシヤに殺し合いを挑んできます。最初の狙撃はわざと急所を外していました。

ニラギの提案に乗ってアリスに銃を向けるチシヤ。それなりの傷を負っているにもかかわらず「おもしろいじゃん、君も乗りなよ」という軽いセリフを叩くチシヤ。エキシビション「ばとるろいやる」というシンプルな殺し合いのはじまり、となったところで16巻は終わり。

今まで描いていない絵札のげぇむに行くのかと思いきや、ぷれいやぁ同士の戦いとは。ハートのクイーン、ジョーカーとの戦いが最後だとは思いますが、アニメ化もしたしどんどん話をふくらませていくのかな。

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