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嘘喰い / 迫稔雄(38)(39)、あがきにあがいたラロの暴力をしのいだ獏、最期の決着はエア・ポーカーで

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嘘喰い 39 (ヤングジャンプコミックス)

凄腕ギャンブラー斑目貘、通称「嘘喰い」の活躍を描くマンガ。

MMORPGの舞台を現実に持ってきて再現したプロトポロスという島で、「皇帝」の座を目指して主人公の獏とアイデアルのボスであるラロが戦っています。

1日早く皇帝になってしまった(皇帝でいられる期間が決まっている)ために「12月31日に皇帝であること」という勝利条件を満たせなくなったビンセント・ラロが、プロトポロスの島に続々部下を入島させたうえ、薬物のバラマキや食料供給の遮断で圧倒的な暴力を振るい獏の皇帝就任を阻もうとしています。

さらに運営側にも不穏な動きが出てきてアウトローを率いていたアラタとの何者かのやり取りから「神」「ベータテストは終了」といった単語が出てきます。

38巻と39巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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運営の責任者だった台馬、というかプロトポロスが出来上がるまでの過去が明らかになります。6年前、アラタはプロトポロス開発を率いていた出資者で開発リーダーが台馬という関係でした。アラタの意思を汲んでリアルな島でのプロトポロスを作るのに尽力した台馬でしたが、そのプロトポロスもアラタにとっては踏み台でした。台馬をサポートしていた藤壺はアラタの忠実な部下で、ここに来て特別な力を持つアラタのインナーを起動。突如としてLv.100の最強プレイヤーアラタが降臨します。プロトポロスでのテストを経て、最終的にヒューガー人民共和国という一国を買い取って次のプロトポロス作りのための資金作りをしていました。

ビンセント・ラロ側は獏を筆頭とする重要プレイヤーの命を狙います。獏の暴力として入島した百龍という男が獅子奮迅の強さを見せつけます。ラロを見張る亜面立会人は百龍との戦いですぐさまピンチに。亜面では力不足と見て、ラロを追うことを亜面に指示し、百龍とヰ近の戦いがスタート。ところが、この戦いは描かれることすらなく次に出てきたシーンではヰ近の死体が燃えています。百龍の進撃は続いて、運営から奪ったタブレットで獏の居場所を特定。獏を守る夜行との戦いに。激しい戦いは両者痛み分けになります。双方の攻撃で意識が飛んだ時に夢を見るんですが、百龍は三鷹立会人の元カレでした。三鷹立会人を鷹(イン)と呼んでいます。2人の間には子供が生まれていて、百龍がラロ側について参加したのは、三鷹立会人の存在をラロから知らされたからでした。

戦いが終わってから、獏を追ってさまよっていたところでトドメを刺したのはその三鷹。百龍と気付いていたかどうかはわかりません。2人の間の子供は心臓に疾患があって1日で亡くなってしまったんですね。そのことを知らなかった百龍は老いて家族を求めたなんて心の弱い裏設定でしたか。

アラタに接触したラロは取引を持ち掛けます。自分を島外に脱出させる代わりに、ヒューガー共和国に関して知っていることをリークしないという取引。アラタが1枚上でラロの意向を呑んだ振りをして殺すかと思いきや、百龍にやられてボロボロになった亜面に自分を守らせて、アラタを殺してLv.100のインナーを奪い取ります。

ラロの最後の協力者も運営側に入り込んで動いていました。業の櫓編で八百長によって捨隈に負けていた梟。狙いはシステムの書き換えによる皇帝権利の1日延長。そのために必要になるのがアラタと台馬2人のパスワード。しかし、ラロがアラタを殺してしまったために、その狙いはご破算に。そもそもラロがアラタを殺してしまったのが予想外でした。宝石がちらついた時だけ異常な残忍さを見せるラロにとってもアラタを殺してしまったのは勢いっぽいですね。

薬物汚染、アウトローの合流、運営への不審にラロの部下による扇動まで加わって完全に暴徒と化していたプレイヤーを静めたのは、ハルこと創一の手引きで入島した大額。防衛省の名前を出しつつ素晴らしいリーダーシップでプレイヤーを束ねていって暴動を抑えたうえ、安全のために運営施設内への立ち入り交渉まで。

こうして、足掻きに足掻いたラロ側の企みでしたが、そのすべてがつぶされます。ついでにいきなりでてきた神のアラタも死んじゃいましたしね。しかし、持ち駒が無くなったわけではありませんでした。Lv.80のりゅうせいとLv.100アラタのインナーを手にしていました。この2つがラロの手元にあるままでは、獏が皇帝になることはできません。2つをかけて獏とラロの直接ギャンブル対決に。受けなければ勝利はないまでもラロの死は確定するにも関わらず勝負に乗る獏。やっぱり勝たなきゃ気が済まないんですね。

最後の決着をつけるゲームは「エア・ポーカー」。大きな水槽の中に椅子が2つ、空気(エア)という名のBiosを賭けた勝負ということですが、どんなギャンブルなんでしょう。

終盤になって結局小さくまとまったギャンブルになっちゃいましたね。もう暴力もイカサマもなしなんで、純粋にポーカー対決かな。それだと面白くないけど。

嘘喰い 38 (ヤングジャンプコミックス)

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嘘喰い 39 (ヤングジャンプコミックス)

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