PHMPK.LOG

漫画、ゲーム、投資、育児

広告

3月のライオン / 羽海野チカ(11)、鉄の精神で誠二郎を追い返し、対局では川本家のことで頭がいっぱいなのに無双する桐山

広告

3月のライオン 11 (ジェッツコミックス)

幼くして天涯孤独となった天才棋士、桐山零(きりやまれい)の物語。将棋マンガなんですが、メインは棋士たちや桐山と親しくする川本3姉妹との心の交流ですね。「ハチミツとクローバー」の羽海野先生の柔らかなタッチで描かれます。

10巻で川本家には、不穏な空気が漂ってきてます。3姉妹の祖父が不整脈で入院し、その直後に家を出て行ったはずの3姉妹の父である誠二郎が姿を現します。誠二郎は「家族で一緒に暮らそう」と提案。しかし、実際には3姉妹を追い出して自分と新しい妻子で住む腹づもり。誠二郎に対して将来ひなたと結婚することを全員の前で宣言する空気の読めない桐山が対抗します。

11巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

広告

ガチで婚約の方法を模索して先生にも相談する桐山。渦中のひなは桐山のこと、「結婚なんてすっごいストーリー」「かっこいいお芝居までしてくれて」「あのお父さんを説得してくれるなんて」と本気には受け取っていないみたいですが。

川本家の外でも燃え上がる桐山の情熱は大阪の対局でも発揮されます。大先輩を前にして、新幹線の時間を気にしてさっさと帰りたいと思っちゃったり。相手のおしゃべりを華麗にスルーしつつ時計をチラチラ。そのことを問い詰められたら「婚約者にストーカーがつきまとってるんです!」と宣言して開き直ります。その言葉を聞いて隣の部屋で対局中なのに倒れる島田八段。

新幹線で帰ってから誠二郎と対峙する桐山。のらりくらりと自分に都合のいい主張を繰り返す誠二郎に、「相手がカッとなったり、戦意喪失したりするのを狙うのは仕事柄慣れている」と言い、どこまできても投げないことをアピール。これ以上長引くなら裁判所でと、資金力や人脈もアピールするあたり19歳とは思えない交渉術。

誠二郎の次の手は現妻との間の娘を連れてくること。あかりは父親に対してはっきりと「その場しのぎで話を盛って『ほんとにそうだった』と思い込んじゃう人」と残念な頭の人扱い。母親と分かれるときも、相手の女の前では妻を悪者にしているのが明らかでした。ひなも「お父さんとは暮らせない、一生無理」「モモが泣く日が来たら私が説明する」と断言。その強固さを前に誠二郎は引き返します。

この一連の騒動で、あかりこそが最も重荷を背負って頑張ってきていたと気づいた桐山。あかりはモモが大学を出るまでは店で頑張ると宣言していますが、モモが大学を出るときにはもう40歳。祖父はそのことを何より心配していました。色々考えた末に桐山が出した結論は「あかりさんに必要なのは共に入って彼女を支えてくれる人生の伴侶だ」「見えた・・僕が今やるべきこと!!」。なんかレーダーチャートが見えるんですけど、変な方向に走ってる?

対局そっちのけで別のことを考えているのに勝ち続けている天才っぷり。いつの間にかタイトル戦なんてことになってたりして。

関連エントリ

phmpk.hatenablog.com

phmpk.hatenablog.com

広告

広告