月刊ウィングスで連載中の荒川弘先生による実体験に基づいた農業エッセイ漫画「百姓貴族」。
『働かざるもの食うべからず』を家訓に掲げている、作者・荒川弘の実家「荒川農園」(仮称)が主な舞台。幼少期から目の当たりにしていた農家の日常を紹介するとともに、酪農や耕作の実態や荒川の家族の事を主に日本の農業を笑いや薀蓄、仮説を織り交ぜて描かれている。百姓貴族 - Wikipediaより。
4巻では舞台が火星に移ったり、農家の結婚ネタが出てきたりと話が尽きることはありません。
4巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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4巻ともなると農家あるあるネタから、農家ならではの濃いしがらみに関連した話が次々出てきます。跡継ぎ・嫁・結婚式。
農家の跡を継ぐべくいろいろ勉強していたのに、動物の毛アレルギーを発症してしまった農家の話。他の息子たちが全員継ぐ気がなくてどうなることかと思ったら、娘が婿を迎えて継いだり。農閑期に結婚式が集中して、吹雪に見舞われたり、親の絡みでJA関連の知らんおっさんが大量に出席してたり、引き出物が大量の農産物だったり。
こんなネタを描くと農家の嫁に来る人がいなくなるという(女性誌に掲載している)背景もあってか、嫁に農業をさせない百姓貴族もあるというフォローがあったり。後書きで農家の嫁になるには酪農ヘルパーに就職して関わるといい、なんて婚活ネタも入っています。小さい字で「いろいろヤバい農家も多い」という注釈も忘れていませんが。
豊富な食べ物ネタも相変わらず。山賊ダイアリーと被りますが、農業を営んでいる以上害鳥害獣との戦いは避けて通れません。ウサギやスズメ、カケスを食べてみたり。中には食べちゃいけないものも入っているので「伝えきいた話」という断りが頻繁に入ってきています。
馬が死んでしまったときは、と畜場法*1も化製場*2も完全無視して解体して食べてしまったり。もちろんこれも伝えきいた話。山賊ダイアリーではどうなってましたっけ?こういうネタを盛り込んだ裏百姓貴族で、一冊はかけるということなんで是非とも読んでみたい気がしますね。
全体的に、単発のネタが増えてきて担当さんと荒川先生のやり取りで構成される部分が多いとは思うんですが、ネタの切れ味は相変わらず。連載を抱えまくっている荒川先生ですが、ぶっちゃけ百姓貴族が一番面白いんで是非ともこのペースで続けてほしいですね。
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