川上亮先生原作の「人狼ゲーム」を小独活先生がマンガ化。「汝は人狼なりや?」というゲームを下敷きにした生死を賭けた戦いに高校生たちが挑みます。2013年に映画化もされました。映画はそれなりに人気だったようで、2作目「ビーストサイド」と3作目「クレイジーフォックス」と続編も。
今回読んだのは、2作目ビーストサイドのマンガ版。タイトルの通り、村人ではなく人狼サイドでゲームを勝ち抜くために知略を巡らせます。
川上亮先生の人狼ゲームは、「汝は人狼なりや?」を下敷きにしているんですが、村人による処刑と人狼による殺害がどちらも本当の殺人になっています。
人狼ゲームのルール
住人の構成は3人の「人狼」とそれ以外の村人
住人は深夜0時から6時まで割り当てられた部屋に居なければならない。人狼だけが、夜に部屋を出て住人の誰かを殺害する
20時に公開投票で人狼だと思われる人物を決定し、住人たちで処刑する
村人の中には「預言者」がおり、毎晩他の住人1人の正体を知ることができる
「人狼」を3人とも処刑できれば「村人」の勝利。「村人」を皆殺しに出来れば「人狼」の勝利
村人の中には「用心棒」がおり、毎晩自分以外の1人を人狼の襲撃から守ることができる
村人の中には2人の「共有者」がおり、お互いの正体が最初から分かっている
キャラクター紹介
全員が北摂高校の生徒で、それぞれ恨みつらみの関係がある人たちが集められています。
キャラ名 | 説明 |
---|---|
仁科愛梨 | 2年、前作で村人として勝ち残った |
柳川祐貴 | サッカー部の2年 |
宗方美海 | 人狼に詳しい1年 |
藤堂由紀彦 | 野球部の1年 |
対馬瞳 | 1年 |
平一也 | 1年 |
井上このみ | 1年、前作で愛梨と同じく村人として勝ち残った |
原志保 | 1年 |
安藤漢和 | 2年 |
佐伯まこと | 1年 |
小曽根正則 | 1年 |
伊勢淳 | サッカー部の1年 |
榎本亜希子 | 1年 |
総勢13名の大所帯。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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前作の続きで始まるマンガ版。愛梨とこのみはお互いが人狼に選ばれたことを察してアイコンタクトを交わします。が参加者が13人に増え、預言者に加えて用心棒と共有者2人が村人に入っていることが告げられます。
1日目(13人→12人)
自己紹介を終えて、初回の投票で選ばれたのは柳川。本当に死ぬかどうかを確認するために実験台になるという自殺行為での死亡。愛梨はさらりと「全然カッコよくない」「それで死んでも誰も褒めてくれない」と村人っぽくふるまう抜け目なさ。柳川の首輪から酸が出て顔が溶けて死に、全員が状況を察します。前回と違って、村人で手を下す必要はありません。
その日の夜、愛梨とこのみに連なる第3の人狼は伊勢であることが明らかに。誰を殺すか考えて「一番投票で選ばれなさそうな人物」ということで、小曽根を選択しますが、鍵がかかっていて失敗。用心棒に守られていました。
1日目を終えて、柳川が死亡。ストーリー的に柳川は預言者ではないでしょう。
2日目
新しい役職が増えたこともあり、さっそく動きが出ます。佐伯が共有者であることをハーフオープン。人狼側が共有者乗っ取り(共有者であることを騙ること)ができなかったことで、佐伯の共有者が確定します。
佐伯が口火を切って、参加者の人間関係がいろいろゴタゴタしていることがわかり、藤堂に投票しろと全員に告げます。藤堂は死にたくないので佐伯に土下座。死ぬべきは対馬だと言います。人間味あふれる人狼疑惑の擦り付け合いが実際のゲームと違います。
人狼側としては、ここからの選択は悩ましいところ。佐伯を殺して共有者乗っ取りもありますが、できる限り早く預言者と用心棒は始末したいですからね。
実際の「汝は人狼なりや」だと共有者はみんなができるだけやりたくない役なんですよね。シロ確定から投票の主導権をにぎりやすいかわりに、間違った人を指名すると一気に壊滅するので敗北の責任を負うことになりがち。
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