賭ケグルイ / 河本ほむら / 尚村透(5)、生徒会会計の豆生田楓と賭け金がモノを言う選択ポーカー対決

月刊ガンガンJOKERに連載されているギャンブルマンガ。ギャンブルで稼いだ金額がすべての序列を決定するという一風変わった校風の学園で、主人公の蛇喰夢子が学園をギャンブルで牛耳る生徒会との戦いに身を投じます。

生徒会役員で2年生の広報にしてアイドルという夢見弖ユメミをギャンブル「一流アイドル決定戦」で退け、賭け金5000万円を獲得しています。

5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

ユメミとの「一流アイドル決定戦」に勝利した夢子は、ユメミが破り捨てたファンレターをわざわざ送り付けてきた犯人を突き止めるようユメミのファンを焚きつけます。ファンの様子を見たユメミは、自分を陥れたであろう人物を指名します。

ユメミが名前を呼んだのは生徒会会計の豆生田楓(まにゅうだかえで)でした。証拠はないが自分ではないと語る豆生田でしたが、ユメミと夢子のギャンブルはどちらに転んでも自分に利益が来るようになっていました。夢子が勝てば生徒会での権力争いの邪魔者が去り、ユメミが勝てば会場を手配した豆生田の手柄。

夢子からギャンブルを申し込まれた豆生田はあっさりと断りますが、夢子は家畜だけが持つ「公式戦」の権利を行使します。家畜に許された唯一の武器が公式戦を挑む権利。てっきり会長に使うものだと思い込んでいた豆生田が、突如として夢子とすべてをかけたギャンブルに巻き込まれます。

常に仮面をかぶった副会長がディーラーとなって始まったギャンブルは「選択ポーカー」。フォールドとコールのない、ベットとレイズのみのポーカーですが、より賭け金を積んだ側には選択の権利が与えられます。選択するのは、勝敗を決めるのを手札の「強い順」にするか「弱い順」にするか。

資金力に秀でた豆生田が圧倒的に有利なゲームで、自分の札の方が強い時に夢子が全ベットすると1枚レイズして「強い順」を指定して、全財産をもぎ取ります。

夢子は皇を巻き込み、全財産を自分に賭けさせます。持ち金だけでなく、自分の相続権すらお金に変えさせて100億円のレイズ。そんなレイズ認められないと突っぱねる豆生田でしたが、ディーラーの副会長は「認める」と言います。そんな権限ないだろうと言われると、仮面を取って正体を現します。仮面の下は学園から離れていたはずの生徒会長。豆生田は覚悟を決めて、自分も人生をかけて選択権を獲得し、「強い順」を指定します。

勝負の結果、夢子はスリーカードで勝利します。フルハウスの手札をあえて崩してスリーカードにしていました。皇のうろたえようもすべて演技で、最弱手札であると豆生田に思い込ませていました。敗れて灰のように真っ白な紙になる豆生田。勝負の裏で誰かに電話をかける＊＊。相手は「桃喰リリカ」という会長と同じ顔の女性。双子でしょうか。

顔芸感が増してきて、ギャンブルとしてはややしょぼくなってきた5巻。賭けてるお金は莫大なんですが、ちょっと現実感がなくなってきちゃいましたね。