「げぇむ」をクリアして「びざ」を得なければ、問答無用でレーザーに焼き殺される今際の国。
すべての絵札が落ち、残る「はあとのくいいん」だけ。参加人数にも持ち込む武器にも制限のないと書かれた札を見て、殺し合いの展開は避けたいと中に入るのを躊躇していましたが、少数精鋭で挑むことになり全員でじゃんけん。アリスとウサギが勝ち、2人で乗り込んでいきます。
げぇむは「くろっけぇ」、ハートのクイーンであるミラと何の変哲もないクロッケーをして、勝利でもなく途中棄権せずにただやり終えるだけで「くりあ」というハートに似つかわしくない平和な雰囲気。
この18巻で完結となりました。残念ながら、伏線は結構残ったままの投げっぱなしエンド感が漂っていました。
18巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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アリスが見抜いたミラの本当の狙いはげぇむの最中に自分を殺させることでした。暴力行為が禁止されておらず、ミラを殺せば終了条件が満たされなくなりげぇむが終わらなくなります。その間、全ぷれいやぁのびざが切れるとレーザーで焼き殺される絶望が待っています。
アリスは、今度こそこの国の真実をミラの口から聞き出そうとします。アリスが「本当の現実を受け入れるとき」と判断したミラは、アリスに真実を話し始めます。今際の国は、脳が見せている幻覚で、アリスは精神病棟の入院患者、ミラはアリスの担当医だと話します。それを聞いて動きを止めるアリス。
ミラが出した紅茶には案の定、幻覚剤が入っていて、アリスを偽りの現実の中に誘導することが狙いでした。相手がどんな態度だろうと、真実をエサにして1人でもハメれば自分が勝てるという算段のげぇむだったんですね。
ウサギは自らの手首を切って、アリスを現実に引き戻そうとします。ウサギを守りたいという思いから現実に帰ってくるアリス。そして、ミラもまたこの国の真実など知らないという事実を看破します。くろっけぇが終わり、レーザーに貫かれるミラ。「げぇむくりあ」となりますが、全ぷれいやぁに突如として2択問題が降りかかります。
今際の国の住民となって次回のげぇむに参加する権利を「手にする」か「手にしない」かの2択
手にしないを選んだときにどうなるかは知らされない
ミラたちは、この選択で「手にする」を選んだ人たちでした。アリスたちはもちろん「手にしない」を選択。ヤバとバンダは「手にする」を選択。アリスの前には黒いシルエットでジョーカーが現れます。ジョーカーに対して「アンタもただの中間管理職だろ」と言い放つと花火が上がって、元の世界へ。
目覚めると、みんな病院。死者2000人を出した東京に降り注いだ隕石の犠牲者の中で、助かったのがさきほど「手にしない」を選んだ人たちでした。おそらく「手にする」を選んだ人は、意識不明のまま。最後はなぜか「あなたはなぜ生きていると思いますか」という該当インタビューで締められます。
ほとんど夢オチと変わらない隕石落下事故の犠牲者が迷い込んだ幻覚という結末でした。ジョーカーの謎や、今際の国の参加タイミングがみんなバラバラな理由、後からいくらでも参加者が追加されるから必ず負けることが確定しているでぃいらあ側の説明、などが全部すっ飛ばされました。人間が居なくなってずいぶん経ったかのような東京だったのも夢だから、全部なんでもアリってことでしょうか。
打ち切りではなさそうなんですが、何らかの説明が「今際の路のアリス」の方では欲しいですね。
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