「めだかボックス」の西尾維新先生と暁月あきら先生が再びタッグを組んでジャンプSQで始まった「症年症女」。
キャラクター紹介
少年、主人公の小学5年生 少女、ヒロインの小学6年生
出てくるのは2人だけ。他の登場人物はみんな顔が塗りつぶされていて見えません。2人はそういう病気だから。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
主人公の少年が、ヒロインの少女を泣きながら刺し殺すシーンから始まります。
これは少年が少女を殺すまでの
という語り。
死にたくて死にたくてしょうがない少年は、周囲の人間がすべて無個性に見えていました。名前も顔も黒く塗りつぶされていて、一切識別できません。無個性と見下すクラスメイト達に、組体操のピラミッドをわざと崩したことを詰問されているときに、突如吐き気に襲われて大量の黒い血を吐きます。
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気付いた時には病院でした。そこで少年の症状が病気の初期症状によるものであったことが告げられます。あらゆる個性が見えなくなる病気で、原因不明、治療法はなく、12歳で必ず死ぬという病。そのことを聞いた少年は、自分が悲劇の主人公になれたことを心の中で歓喜します。不治の病で死ぬという圧倒的な個性が得られたから。
そんな少年の病室に現れたのが、少年がただ一人個性を認識できる少女。少女もまた同じ病気にかかっていて、あらゆる個性が布きれの貼り絵に見えていました。
病気で死ぬ悲劇の主人公が自分だけでなかったことから、顔を苦痛で歪め、少女に殺意を抱く少年。少女を殺すチャンスをうかがいます。
少女と過ごすうちに、その少女が病気にかかるまでもなく、圧倒的な個性を持っていることが明らかになってきます。両親が大犯罪者で、父親が殺人鬼、母親が放火魔、10歳の時に飛び級で最高学府を卒業した飛びぬけた知能指数の持ち主。うらやましいという思いからますます殺意を募らせる少年。
少年の思いを汲み取ったのか、1人の(医者だから)ドクと名乗る男が少年に「毒」を渡します。顔が見えないので、少年にはその男が誰なのかはわかりません。少女を毒殺しようとするも、自らブレーキをかけて失敗してしまったところで、少女が口から布きれを吐き出します。
その後、少年は自分に毒を渡した男が「先生」という人物に電話をかけているシーンを目撃します。「少年が少女を殺してくれたらそれがベスト」と語る男。
1巻は完全に導入と伏線を広げる描写に特化していました。謎の病気、毒、先生、少年が少女を殺す最初のシーン。なぜ12歳で死ぬのか、口からはく黒い血や布きれが何を意味しているのか。すべてのコマであらゆる個性が塗りつぶされているという徹底ぶり、他のマンガの追随を許さない挑戦的な作風ですね。続きが楽しみです。
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