総合格闘技マンガ。高校生で主人公の廻が、全日本アマチュア修斗選手権ライト級の決勝戦まで勝ち上がり、幼馴染の山吹木喬との戦いに身を投じます。
お互い手の内を知り尽くした二人の戦い、喬が優勢に進めるかと思いきや最初にダウンを取ったのはメグルでした。畳みかけようとするメグルですが、ダウンを取られたはずの喬はかえって冷静にKOを狙わずボディを中心に淡々と攻撃し続けます。試合のダメージが残っていてボディがきついメグルは前蹴りを喰らいはじめ、フェイントから顎に蹴りを入れられてダウン。
あらゆる点でメグルを上回っていると思っている喬にプレッシャーをかけるには、空手で上回るしかないということで、2Rが始まるとメグルから右ミドルを蹴ります。ガードされると次は、ブラジリアンハイ。喬はこのハイキックで左肩を痛めます。廻にチャンス到来。
19巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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後ろからの組み付きはほどかれて落とされますが、喬はスイッチした構えのまま。廻も喬がブラジリアンハイで左肩を負傷したことに気付きます。構えがオーソドックスのままなら右のオーバーハンドが届くとみて繰り出しますが、喬は苦痛で顔を歪めながらガードしてカウンターにボディブロー、さらに顔に膝蹴り。
廻は左目をやられて、残り40秒でポイントで負けているとあって、勝つにはK.O.しかありません。コーナーに詰めてどうにかして倒そうとする廻に対して、喬は左を差させず隙を見せません。廻が自ら離れた時に虚を突かれて、喬はバックブローをもらいます。ギリギリ躱したように見えて顎にかすっていて脳が揺れます。左目が見えていませんが、組み付いた状態で感覚でわかっている喬の頭の位置にアッパー。ダウンを取ります。
残り15秒、バックを取りに来た廻に、カウンターでスイッチしてチョーク。ポイントで並んでから、K.O.で決着となりました。
アマチュア全日本選手権で準優勝となりましたが、喬の膝蹴りで網膜裂孔となり、治療のため4週間は激しい運動禁止となります。そこから受験勉強へ。
ここからは、各キャラクターのエピローグへ、
古屋は環太平洋ウェルター級タイトルマッチで敗れて、子供が生まれたこともあり、格闘技はいったんお休みに。
勇大と三ツ矢はアマ修斗関東オープントーナメントで剣商戦まで勝ち上がって対戦。2人ともプロに。
マキちゃんはとうとう廻に告白しようとしますが、話しかけたところで廻が先にカウンターで告白。
単行本の残りを埋めるように、新キャラ宇田川ユキがファイターズ・ブリューに入会して柔術に打ち込む話と、マキちゃんに彼氏ができたことを面白がる女子たちの下ネタトーク話で締めになりました。
もうちょっと廻の戦いを見てみたかった気もしますが、喬と決勝戦で戦い、2人がそれぞれの道に歩んでいくということで、ここで終わるのがキリが良かったんでしょう。半分は女子格闘技という点が、他のマンガと大きく違いましたね。「EDEN」と比べて明るいエピソード満載の次作ってことで、私の中では「なるたる」→「のりりん」となっていった鬼頭先生と被ります。雑誌も同じような。
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