ヴァイキングとして生まれたトルフィンの運命を描く幸村誠先生のマンガ。舞台は11世紀初頭の北ヨーロッパ。
戦争のない平和な国を創ることを目指すトルフィンたち。資金を借りに行ったハーフダンからイッカクという鯨の角を24本渡されます。イッカクの角をお金に替えるためにはるかな航海となるギリシアへ。
ノルウェーのスカンジナビア半島に到着して上陸し、かつてトルフィンが殺した男の娘ヒルドが登場。トルフィンにクマをも殺すボウガンを突きつけます。「生きて償うための時間を下さい」と懇願するトルフィン。トルフィンが語る平和な国を創るという目的を聞き、口先だけと判断したらいつでも矢を撃ち込むという条件でボウガンを納めます。
18巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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トルフィンの怪我が治る春まで待ってノルウェーを出発する一行。結局、赤ん坊のカルリは一緒に連れていくことになります。
戦争がないために魂を抜かれたような虚脱感に襲われるトルケルと、トルフィンたちを追いかけるも海賊に捕まって身ぐるみはがされて奴隷にされるシグルドの描写。後にこの2つがつながってきます。
トルケルのもとにやってきたフローキ、何やら相談を持ち掛けます。デンマークに着いたトルフィンたちは、交易で毛皮と交換で公開に必要な保存食を調達しようとします。市場を歩いているところで、トルケルの部下に見つかるトルフィン。絡まれて小競り合いになり、フローキとトルケルが何やら話し合っている場に連れてこられます。
トルケルは、フローキが持ち掛けてきた相談の中身をトルフィンに暴露。ヨーム戦士団の後継者が空席となり、幹部の一人ヴァグンが海賊行為を働いて力をためて、次期後継者を狙っていました。フローキは50歳を超えているために後継者に成れず、後継者にしたい孫はまだ10歳。
と、ここでトルケルは、トルフィンが2代目ヨーム戦士団団長シグヴァルディの孫であり、トールズの息子、トルケルの姪の息子であるというピカピカと血筋であることアピールして焚きつけてきます。うんざりした顔で興味ないと去っていくトルフィン。しかし、フローキは、トルフィンを殺すための刺客を差し向けます。
バルト海域でトルフィンを追う舟を巻くため、2手に分かれる一行。トルフィンは、ヒルドとともに陸路を進みます。フローキの部下は、トルフィンが海に出られないようにするため、漁村の船を片っ端から壊し、逆らう人たちを殺していきます。自分の為に関係ない人が巻き込まれるのはたまらないと飛び出して囲まれるトルフィン。
ヒルドの狙撃もあり、いかんなくその強さを発揮して、素手でフローキの部下たちを倒していきます。残り3人となったところで、2人がリーダー格の男を殺します。2人はヴァグンの部下で、フローキのもとにスパイとして入っていたエスキルとヴラーゲ。
バルト海域にいる間、フローキの追手が続いて、犠牲が出続けるであろうことを告げるエスキル。トルフィンは仕方なくヴァグンと会うことを承諾します。
ヒルドと次はトールズからつながる因縁のフローキ。おそらく、このあとで父を殺したアシェラッドの裏にいたのがフローキであることも知ることになるんでしょう。やはり戦いの因果からは逃れられそうもありません。
- 作者: 幸村誠
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