冒険王ビィト / 稲田浩司 / 三条陸、バロンを支配するザンガを撃破、50話と51話のあらすじと感想

ジャンプSQクラウンで連載再開した「冒険王ビィト」。体調を崩されていた稲田浩司先生が復活しました。SQクラウンSUMMERには、一挙2話で50話と51話が収録されています。

「暗黒の世紀」と呼ばれる時代。魔物(モンスター)を操る魔人(ヴァンデル)の存在により、人間の生活が脅かされていました。主人公のビィトは、大陸最強と名高かったゼノン戦士団の5つの「才牙(サイガ)」をその身に宿して魔人たちと戦います。

最強の全世界の七ッ星魔人の一人、バロンが最後の奥義ミーティアルウイングを解放、ビィトとキッスを追い詰めます。

50話と51話のあらすじと感想(ネタバレ注意)

ミーティアとは流星のこと。6枚の刃が流星のごとく相手に降りかかり、滅ぼすまで攻撃は続きます。さらに、臨機応変に爆発を起こすことも可能で、一度バロンが命令を下したら、敵をしとめるまで止まりません。

キッスに向けられた5枚の羽が起こした大爆発で倒れるキッス。粉々になるところでしたが、爆発直前に光の天力を張ってなんとか防御しました。バロンが手に持った1枚の羽と、自在に動く5枚の羽がビィトに襲い掛かります。バロンの持つ羽をエクセリオンブレードで受け止めるも、背後から迫る羽に絶体絶命に見えましたが、その羽が突如動きを緩めます。

天才キッスは、倒れて瀕死になった振りをしていました。さらに、わずかな時間でミーティアルウイングの弱点まで看破します。ビィトを狙う羽を止めているのは、キッスが天力を込めた光烈盤。「ビィトの天力を狙え」という単純な命令しか実行できないがために、キッスの投げた光烈盤を爆発で吹き飛ばして進むことができません。

さらに、ビィトはエクセリオンブレードの大技ゼノンウインザードで、バロンが手に持った羽を砕きます。キッスの氷の天撃でトドメか、と思われましたがザンガが触手を伸ばしてミルファを盾にします。

「ここまでだ・・・坊や」

「オレたちの関係も今日限りにさせてもらうぜ」

と話すザンガは、バロンの精神を消し去り、体の支配権を握ります。バロンと違い、距離を取ってミーティアルウイングの追尾のみで安全かつ確実にビィトを殺しにかかるザンガ。ビィトは、ザンガからは怖さを感じないと言って、羽を簡単にかわします。

ザンガに一撃をくらわそうとしたところで、才牙が出せないことに気付くビィト。天力が尽きたわけでもないのに、才牙が出せないことにとまどいますが、そこに翼の騎士が現れます。翼の騎士は、ゼノン戦士団の才牙はすべてビィトの中にあるといいます。さっきまで出しっぱなしにしていたエクセリオンブレードは、ゼノンのエクセリオンブレードではなくビィト自身の才牙でした。

エクセリオンブレードを手に持つと、ビィトの才牙として姿を変えます。盾・斧・銃に形状を変えるエクセリオンブレード。次々にミーティアルウイングを破壊します。羽が最後の1本になったときに、肉弾戦に切り替えるザンガでしたが、エクセリオンブレードに切り裂かれます。敗因は安全な場所からの攻撃に終始したこと。バロンの戦い方の方が脅威だったわけですね。

一挙2話掲載の熱い戦いでした。バロンを倒したビィト。翼の騎士はビィトの体から出てきて消えていったようにも見えましたし、やはり正体はゼノンなんでしょうか。