2000年から始まって2014年まで続いた連載が「IKKI」休刊によって中断。2015年から「ヒバナ」で連載再開したドロヘドロ。
たくさんの謎があり、毎回「それはまだ……混沌の中。それが……ドロヘドロ!」って感じだったんですが、とうとう最終版に来ています。
本編で展開された順とは違いますが、時系列でドロヘドロ世界の歴史を書きだしてみました。ややこしい部分は全部ドロヘドロで。
ドロヘドロ世界の歴史(ネタバレ注意)
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絶大な力を持つ創造主である悪魔チダルマが誕生。
チダルマが魔法使いを作り出します。チダルマのいる地獄とは別の土地に、魔法使いとよく似た人間という生き物がいることに気づきくチダルマ。か弱い人間でしたが、文明を築く知能がありました。
チダルマが人間たちを地獄に連れてきて遊んでいる間に、ほとんどの人間が魔法使いによって殺されていました。魔法によって殺された人間の死体は毒素を放ち、土に還りません。大量の人間の死骸が山のように積み上げられます。
数百年後、死体の山が消えて黒い大きな穴ができます。黒く思い死のふきだまりのある土地を、チダルマは「ホール」と名付けます。人間たちの死体から産まれた魔法と死と憎悪でできた穴は、意思をもつ生命体となっていました。その生命体の生きる目的はただひとつ、魔法使いを殺しまくること。
浴びた魔法使いを意識不明にする雨がホールに振り始めます。(本編では、魔法使いが魔法を使ったときに出る煙のカスが溜まることで雲ができ、ホールに人体に有害な雨が振り始めた、という偽りの設定で語られていました。) 雨は魔法使いに殺された人間の死体を操ります。(ホールでリビングデッドデイと呼ばれていた死体が歩き回る日のこと)
ホールで、黒い大きな穴は廃棄湖と呼ばれるようになり、魔法使いになりたいと願っていたアイ・コールマンが自ら廃棄湖に飛び込みます。ホールはアイの肉体に入り込み、魔法使いを殺すための端末として動かし始めます。カスカベ博士が廃棄湖で瀕死になったアイに魔法使いの体を移植する手術を行いますが、蘇ったあとで魔法使いに殺されます。棺桶に入ってから、長い年月をかけて雨を浴びて生まれ変わって復活したのが十字目のボス。
ときおり目覚めるアイの意識が、魔法使いとしての生を楽しんでいたのが相川。相川の魔法使いとしての楽しい生活は、栗鼠を殺したときに終わりを告げます。栗鼠の呪いが相川こと十字目のボスに襲いかかり、恵比寿の魔法やらなんやらが絡まってカイマンが産まれます。ここが本編のスタートでした。
そこから十字目のボスが復活して煙を殺し、いろいろドロヘドロになっていきます。
掲載誌が休刊しちゃって、移籍したヒバナの看板マンガになったがゆえに終わらせられずに引き伸ばしが始まり、連載にして約10年経って、とうとうボスに殺されていた煙が生き返ります。
主要な登場人物が全員ホールの中央デパートに集結して、なんやかんやあって、煙が十字目のボスとももう言えないホールの操る化物を倒します。ようやく解ける栗鼠の呪い。
デパートをまるごと取り込んだ廃棄湖は、端末である十字目のボスが倒されるも、最強の魔法使いたちを全員取り込んで化物へと変貌を遂げます。
この戦いを高みの見物しているチダルマや他の悪魔たちは一つの賭けをしていました。魔法使いが勝つか、ホールが勝つか。ホールが勝ったとして、チダルマは自分以外の悪魔を全員「飽きた」と言って殺します。絶大な力を持つ悪魔といっても、特別なのはチダルマだけ。チダルマ以外はみんなおもちゃに過ぎませんでした。
最強の魔法使いを取り込んだホールと対峙するチダルマ。純粋な悪魔ですべての元凶のチダルマは「ずっとお前を待っていた」と言い放ちます。
時系列のあらすじにすると「チダルマ・・・恐ろしい子!」という感想しか出てきませんが、実際読んでいると魔法使いを生み出したあとは、ずっと傍観者に徹しているんですよね。このあとどういう決着となるのか。
チダルマが魔法使いの敗北と判断した以上、煙たちは取り込まれたんでしょう。あと1回だけ残っていたニカイドウの時を遡る魔法が発動したかどうかというところですが、チダルマが化物に倒される展開も面白そうです。
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