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二月の勝者ー絶対合格の教室ー / 高瀬志帆(1)、父親の経済力と母親の狂気、中学受験の厳しい現実を描くマンガ

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二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 1 (ビッグコミックス)

テーマは中学受験。小学生を指導する進学塾の経営者や講師の視点から描いたマンガです。最初のページで出てくる小学生に向けて放つ言葉が印象的で、そこからぐいぐい引き込まれます。「『自分は天才』とでも思っているのか?勘違いも甚だしい。君たちが合格できたのは父親の経済力、そして母親の狂気」。

1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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  1. 主人公の佐倉麻衣は、中学受験塾「桜花ゼミナール」に入社した新人。子どもを教えるのが好きでやりがいを感じるということで、研修を終えて講師としての仕事を始めます。第一志望に合格するのは、塾にいる子どもの3割という現実に厳しさを感じる佐倉。その年の桜花は、御三家合格者ゼロということで校長が更迭され、最大手のフェニックスを辞めてきた黒木蔵人が新校長に就任します。

  2. 徹底した合理主義でビジネス感覚が染み付いた黒木の手腕は凄まじく、子どもたちを金脈と呼び、スポンサーである親に狙いを定めて新規入塾者を獲得。「お客さん」=「とりあえず通って、授業料さえ落としてくれればいい生徒」には真剣になるなと言い、見込みのない生徒には生かさず殺さず楽しくお勉強させることを佐倉に強要します。

  3. 冷徹な態度とは裏腹に、誰かと連絡を取りながら「必ず『全員合格』させてみせる」とつぶやく黒木。フェニックスを辞めるまでになにかがあったことを感じさせます。

ストーリーよりも、中学受験の世界のウンチクを会話の中にそれとなく入れてくるシーンがメイン。なぜそこまで中学受験させたいのかわかりませんが、自分の子どもが平凡であればこそ、早くから勉強させる、勉強する子どもたちが首位にいる環境に放り込むというのは合理的な選択なのかもしれません。全く知らない世界ではありますが、楽しく読めます。

子どもには伸び伸びさせたい父親と、受験に積極的な母親というのが典型的な組み合わせみたいですが、何か理由はあるんですかね。

二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 1 (ビッグコミックス)

二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 1 (ビッグコミックス)

2巻のあらすじと感想

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