「エンバンメイズ」の田中一行先生の最新作。どうしてそうなったのかわからない奇妙な死体を捜査する新米刑事と、死体から盗まれた「何か」を推理する探偵のペアが活躍するマンガ。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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新米刑事の有馬ハルは、行方不明になっていた人の首吊り死体が突如として出現する「失踪首吊り」事件を捜査していました。先輩刑事たちの指示により、有馬は私立探偵の如月ウロという男に協力を求めに行くことになります。
如月は、愛情や道徳心、魅力に劣等感、集中力や自制心といったガイネンを盗むドロボウを専門にしている探偵でした。如月は、被害者が「存在感」を盗まれて、誰からも気づかれなくなったことを苦にして自殺していたことを看破します。
次なる事件は、土の食べ過ぎで嘔吐して死んだ夫婦ホームレス。様子がおかしくなった元をたどると、驚異の成婚率96.8%の結婚相談所にたどり着きます。盗まれたモノは「理想」、相談所の代表である篝火尊は、素直に捕まる人間ではなく、盗んだガイネンを如月の前で飲み始めます。さらに、有馬も正体不明のガイネンを飲まされて様子がおかしくなります。飲めることを知っているドロボウは危険だと言い、その場から逃げ出す如月。
何が盗まれたのかを読者が推理する要素と、ガイネンを駆使して襲いかかる犯人との戦いのセットで楽しめるマンガ。主人公が無敵っぽい雰囲気を漂わせているのは前作と同じですね。
- 作者: 田中一行
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/10/23
- メディア: Kindle版
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